外見的には目新しさがまったくない新製品だが、チップセットやCPUは進化している。新しいCentrinoで採用するモバイル インテル GM965 Express チップセットを採用、FSBが800MHzになっていることや、グラフィックチップが1世代進化したことなどがあげられる。CPUにチップセットに合わせ、Core2 Duo T7300またはT7100が搭載される。
これだけなら、多少のパフォーマンスアップはあるものの、メリットはあまり感じられないという声もありそうだが、チップセットの進化によって最大メモリが従来の3Gバイトから4Gバイトへアップしている。たかだか1Gバイトと思われそうだが、3Gバイトではデュアルチャネル動作しなかったのだが、4Gバイトではデュアルで動作する。
メモリの量だけでなくアクセス速度を求めるならデュアルチャネルは必須、特に内蔵ビデオチップがメインメモリを共用するため、デュアルチャネル動作のほうが有利な点が多くなる。
近い将来、Windows Vistaの普及など、メモリが多くなければならないことは誰でも予想できる。最大メモリ量が増えたこともX61の進化ともいえよう。
インターフェースにも若干の変化がある。X61では多くの機種でBluetoothを標準搭載した。以前のX60でも後記型はBluetooth搭載機が多くなっていたが、X61ではほとんどの仕様に搭載されている。
ただし、その代わり赤外線インターフェースがなくなってしまった。もっとも、最近では赤外線を必要とする機器も少ないようで、人によっては不要と思かもしれないが、他社ノートPCでは赤外線が少ない現状で、ThinkPadもなくなってしまったのは残念だ。
なかなか気づかない変更点だけに、現状で赤外線を使っている人は要注意といえよう。
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