E3 2007を振り返る--出展者の反応は複雑 - (page 2)

文:Tor Thorsen(Special to CNET News.com) 翻訳校正:石橋啓一郎2007年07月20日 20時16分

 問題は、単純にあまり多くのゲームがなかったということだ。バーカーハンガーはLACCのホールの1つの1/2から1/3の大きさで、ブースは20フィート四方より大きいものではなかった(そして、その大きさのものさえ、ソニーや任天堂のような一握りの大きな出展者に限られていた)。ESAはラウンジを戦略的に配置しており、真上からの照明を使って空間を活発に見せていたが、ショーフロアは目立って空いていた。人が少ないのは、プレビュー記事のためにゲームを試してみる必要のある編集者にとっては有り難いことだったが、主要タイトルの多くは、サンタモニカ埠頭近くのホテルのドアの内側でお披露目されていたのだ。人気が少ないホールは、新しいE3の規模が大きく縮小されたことを常に意識させた。

 大差をつけて一番人気があったのは、Electronic Arts(EA)のブースだ。PLAYSTATION 3の「Burnout Paradise」とXbox 360の「Mercenaries 2: World in Flames」の周りでは、常に10人ほどの人だかりができていた。また、「Madden NFL 08」「Half-Life 2:The Orange Box」「NASCAR 08」「NBA Live 08」のXbox 360ステーションも出展されていた。PCゲームのトップ2タイトルは、「Hellgate:London」と「Crysis」で、どちらもプレイアブル出展だった。

 E3 2006には100近くのPS3、PS2、PSPのデモがあったが、ソニーが2007年のショーフロアにプレイアブル出展したキオスクは1ダース以下だった。しかし、その多くは洗練されたもののように見えた。「Uncharted: Drake's Fortune」「Heavenly Sword〜ヘブンリーソード〜」、「ラチェット&クランク」「God of War:Chains of Olympus」が特に注目を集めていた。「Folks Soul〜失われた伝承〜」「NBA 08」「WARHAWK」の人気は低く、「ジャンヌ・ダルク」と「Buzz! the Mega Quiz」はほとんど無視されていた。

 任天堂ブースの3つのWii Fitステーションの前には、ほとんど常に行列ができており、多くの訪問者がこのゲームのWiiバランスボード上で体を捻っていた。任天堂で他に人気のあった3つのゲームは、「脳トレ2」「スーパーマリオギャラクシー」「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」で、それぞれ2つのステーションが用意されていた。

 バーカーハンガーの家庭用ゲーム機展示のほとんどはXbox 360のものだったが、Microsoftの展示はビッグ3のブースの中でもっとも地味なものだった。10あるステーションのうち5つは、サードパーティタイトルである「Guitar Hero III」「Madden NFL 08」「Tiger Woods PGA Tour 08」に当てられていた。「HALO 3」は見あたらず、Xbox 360のファーストパーティタイトルとして展示されていたのは、「プロジェクトゴッサムレーシング4」と「Viva Pinata Party Animals」(「あつまれ!ピニャータ」の続編)だけだった。MicrosoftはWindows用のゲームへの注目を集めようとしているはずだが、PCゲームは「Flight Simulator」と「Age fo Empire III:The Asian Dynasties(拡張パック)」の2つしか展示されていなかった。

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