ある金融系アナリストによるとAppleは、iPhone販売で収入を得るだけでなく、AT&TのiPhone用データプラン月額利用料の一部も受け取っているという。
Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は米国時間7月19日、AppleとAT&Tが月額利用料分配契約を結んでいるという見解を述べたレポートを発表した。レポートには、iPhoneユーザー1人あたり3ドル、iPhoneのためにAT&Tのネットワークサービスを新規契約した場合はさらに8ドルを、AT&TがAppleに支払っているという試算がある。
AT&TはAppleとの独占契約により新事業を確立した。PiperがiPhone発売後数週間にわたり実施した調査によると、iPhone購入者の52%がAT&Tの新規ユーザーであった。Munster氏は、通信会社であるAT&Tは2年間のサービス継続が見込める新規ユーザーを大いに歓迎しているため、月額利用料の一部をAppleに支払ってもよいと考えたのだろうと述べた。AT&Tに対するiPhoneユーザーの月額利用料は、1人あたり60ドルからとなっている。
Piper Jaffrayでは、新規加入者数は時間とともに減少すると見ているが、新しいiPhoneの発表に備えて、AT&Tは月額利用料の分配契約を継続する見込みだ。Munster氏は、両社間の契約内容における特定の詳細をPiper側で得ているわけではないという注釈を加えている。しかし、同時に同氏は、他の事業者では高価格な電話機に対して実施している補助金を通しての値下げという方法を、AT&TがiPhoneに対してとらないことから、今回の数字を算出したと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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