Dix氏は、「明らかにMicrosoftとYahooは現在のところ、サーバログプロファイルの保存期間に関して何も論じていない。Googleはこの問題を取り上げており、YahooとMicrosoftにも同様の対応を期待する」と述べた。
サーバログデータは、あるコンピュータがどのような検索を実行したかを示すもので、これを詳細に調査することで情報を得ることが可能である。Dix氏は、大手検索企業らはこの情報をどのような目的に使用するかについて公表していないと述べた。
Dix氏は、「すべての検索エンジン提供企業に対してわれわれが最も強く望むのは、その情報をどのように扱うつもりなのかを明白にすることである。Microsoftは現在のところ、この問題に対応していない。検索企業らにはプライバシーを考慮したポリシーがあるのかもしれないが、私は知らない。あるのであれば、企業らは絶対にそれをユーザーに公表するべきである」と述べた。
Yahoo Europeのある上級責任者は、同社は「数週間のうちに」データ保存ポリシーに関して発表する予定であると述べた。
同責任者は、「われわれのポリシーは、ユーザーの信頼がYahooの最も重要な資産の1つであるという事実を反映している。その信頼を維持し、ユーザーのプライバシーを保護することが、われわれにとって最も重要なことである。われわれのサービスは多種多様であるため、われわれのデータ保存に関する対応は、サービスによって異なる。ポリシーに関する情報は企業機密であると認識しているため、現時点では公表しない」と述べた。
また同責任者は、「データは、法律で要求され、またわれわれのビジネスにおいて有効である期間だけ保存している。それが数週間という短期間である場合もある。保存されたデータは、さまざまな方法でユーザーのために使用されている。例えば、詐欺に対する保護、コンテンツのパーソナライゼーション、われわれのサイト上でのユーザーの動作から得られた情報に基づく製品の改善、およびターゲット別広告収入による最高級の無償サービスの提供などが挙げられる」と述べた。
Microsoftからはコメントは得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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