Googleは米国時間7月9日、オンデマンドコミュニケーションのセキュリティやコンプライアンスソリューションを手がけるPostiniを買収6億2500万ドルで買収すると発表した。買収は2007年第3四半期末までに完了の予定。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は声明で「今回の買収により、あらゆる規模の企業に魅力的なホステッドアプリケーションを提供する決意を新たにしている。Postiniの製品が追加されることにより、Googleのアプリケーションはただシンプルで魅力的なだけでなく、組織内の複雑な情報セキュリティの管理作業を手助けするものになる」と述べる。
GoogleはPostiniの既存顧客をサポートし、Postini製品に投資していく意向だ。
Enterprise Strategy GroupのシニアアナリストJon Oltsik氏は、今回の買収について、「Postiniのソリューションにより、GoogleのGmailビジネスにおいてバーティカルな統合が進むと思われる。大企業はセキュリティ機能のない電子メールサービスをアウトソースで利用しようと思わないし、中規模の企業は初期設定の不要なソリューションを求めている。今回の買収により、Googleはこうした要件を満たせるようになる」とNews.comにコメントを寄せている。
Postiniはメッセージセキュリティサービス、アーカイブサービス、暗号化サービス、コンプライアンス対策サービスなどを提供しており、電子メールやインスタントメッセージなどのウェブベースの通信に利用できる。
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