LDS-Xi900BKは、ロジテックとオーディオの老舗メーカーであるティアック社が共同で企画した製品ということもあり、両社のテクノロジーがふんだんに投入されているのが特長。本体は比較的コンパクトながら、重低音から高音まで非常にバランスのよいサウンドを楽しむことが可能だ。
音場感も非常によく、部屋のどこにいてもリアルで奥行きのある音を体感できる。ボリュームを絞った状態でも、部屋の隅々まで音が行き渡る感じがいい。これは、平面を振動させて音を出すNXT Surface Soundテクノロジーの恩恵が大きいせいもあるのだろう。
実際にさまざまなジャンルの楽曲を再生してみたが、低域のレンジが広いこともあり、どのジャンルでも迫力ある立体的な音を楽しむことができた。また、iTunes Storeで販売されている128kbpsの楽曲と、iTunes Plusの256kbpsの楽曲を比べてみたところ、ビットレートの違いをそれなりに聴き分けることが可能だった。本製品を使用する際は、できるだけ原音に近い高ビットレートの音楽ファイルを用意したいところだ。
なお、メインスピーカーとサブウーファーがセパレートになっているため、設置場所の自由度が高いのも本製品のメリット。ただし、その分、iPod用スピーカーとしてはケーブル類の取り回しが煩雑になってしまっているのが少々残念。また、リモコンの「SCROLL DOWN」、「SCROLL UP」、「SELECT」のボタンが横一列に配置されているため、慣れるまで操作に若干違和感がある。このあたり、もう少し工夫があれば、より使いやすい製品になった気もする。
LDS-Xi900BKの魅力は、「音」をまじめに追求した完成度の高さにあるといえる。もちろん、高額なオーディオシステムに比べれば力不足のところもあるが、このクラスの製品としては十分すぎるほどのサウンドを体感することができる。
コストパフォーマンスはかなりいいといえるのではないだろうか。iPodで本格的なサウンドを楽しみたいという人や、従来のiPod用スピーカーに飽き足らないという人には、ぜひ導入を検討してみてほしい製品である。
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