クレイジーワークスは7月9日、携帯電話向け電子コミックの総合支援サービスを開始した。電子コミックのコンテンツ作成ツールと携帯電話端末用のビューワ、コンテンツ共有サイトをすべて無料提供することで利用者の増加を狙う。
携帯電話向け電子コミックの総合支援サービスでは、簡単なマウス操作で電子コミックコンテンツを作成できる制作ツール「Crazy Comic Creater」と、携帯電話端末用のビューアを無料で提供。利用者は自由にコンテンツを制作したり、閲覧できるようになる。
また、ケータイコミックなどのコンテンツ共有サイト「LoLo.jp」も併せて開設した。
「電子書籍ビジネス調査報告書」によると、携帯電話で読むことができる電子コミックは読者数が伸び続けており、2005年度には市場規模が40億円を超えたという。
現在のコンテンツは、携帯電話の公式サイトの運営者が出版社や著者などから許諾を得て供給しているものがほとんど。一方で、携帯電話向けの小説については、出版社が提供したコンテンツよりも読者の投稿によるコンテンツが注目されている。
ケータイ小説の大手サイト「魔法のiらんど」で公開されている読者投稿のケータイ小説は100万タイトルを超え、書籍化された小説はこれまでに27タイトル、累計発行部数701万部となった。利用者が簡単にコンテンツを制作できるようになれば、今後電子コミックでもオリジナル作品などが増えていく可能性がある。
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