いよいよ待ちに待った「Webware 100」アワードの最終結果が発表となった。トップ100に選ばれたWeb 2.0製品を見てみよう。ウェブユーザーの投票によって、10に分かれた部門ごとに10ずつ選ばれている。
このプロジェクトは、Webwareにとっても、ウェブユーザー全体にとっても大きな成功だった。ユーザーは、最終選考に残った250のウェブ製品を対象に、48万9467票を投じた。以下に、受賞したWeb 2.0サービスを詳しく紹介しよう。
全般的に見ると、91%の票が入賞したウェブサービスに投じられている。多くの部門において、得票数で1位だったものと、2位(そしてそれ以下)との間には、大きな隔たりがあった。たとえば、ブラウジング部門では、「Firefox」が同部門の投票数の50%を獲得している。それに対し、2位となった「Opera」は、13%しか票を集めていない。
得票数の差が最も大きかったのは、コミュニティー部門だ。「Gaia Online」は驚いたことに、同部門の投票数の60%を占め、全投票数でも19%にもなる、9万1293票を獲得した。
得票数の差が最も小さく、票が均等に分散したのは、プロダクティビティ部門とパブリッシング部門だ。プロダクティビティ部門にはEコマースも含まれるが、この部門に投じられた票数の45%を形成するのは、「eBay」「Amazon」「PayPal」で、得票数はこの3つのサービスで均等に配分されている。この次に「Google Docs and Speadsheets」と「Google Calendar」が続き、そのあとに残りの5つがきわめて僅差で並んでいる。
パブリッシング部門では、ほかの大部分の部門とは異なり、幅広い一般ユーザーを対象としたブランドがトップ10に入らなかった。一番得票を稼いだのは「WordPress」だ。また、「Drupal」が、一般向けパブリッシングツールの「TypePad」や「Vox」よりも上位に入賞したことは興味深いことだと思う。Six Apartから提供されているこの2つのサービスを合わせても、Drupalの得票数には遠く及ばなかった。
全体における得票数トップ10は以下のとおりで、全投票数の45%を集めた(並びはアルファベット順)。
われわれは早くから、入賞にランク付けをしないと決めていた。それが得票結果をそのままの形で公表しなかった理由だ。小規模な(でも人々に愛されている)ものの場合、大規模企業や歴史のある企業のものよりも(いまだ)大勢にアピールするにはいたっていないという状況を、得票だけで公平に反映できるとは思わなかった。この賞のプロジェクトは、基本的に人気コンテストだ。それでも、私は小さなものにも大きなものと同じ舞台で競うチャンスを与えたかった。
実際、数百票しか獲得していなくて、Webware 100にリストアップされているものもある。こういうものがリストに入っていること自体が私はうれしい。私に言わせれば、こういったものたちはまだ登場したばかりというだけで、大規模なものに負けず劣らず優れているし、愛されてもいるのだ。
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