小さくて、軽くて、高画質--AVCHDビデオカメラの最新鋭機、パナソニック「HDC-SD3」 - (page 4)

パナソニック
内容:昨年ビデオカメラの新記録方式として登場したAVCHDは、その使い勝手の良さと高画質性能で対応製品が一気に増えた。今年はその2大メリットの1つ「高画質性能」をフルHD化で実現する製品が登場してきている。パナソニックの「HDC-SD3」は、いち早くフルHD化を図ったAVCHDビデオカメラだ。

PC連動ならより便利な再生環境を構築できる

 前述したようにAVCHD形式の動画を再生するには、様々な方法を選べるが、快適に使うためにパソコンは不可欠だ。

 HDC-SD3にはAVCHDに対応した動画編集管理ソフトの「HD Writer 1.5J for SD/DX」が付属している。このソフトを使えばAVCHDファイルをDVDメディアに記録したり、DVD画質のMPEG-2に変換してDVDメディアに記録できる。

 ソフト自体の完成度は高く、初心者でも迷わずに使えるインターフェースを備えている。パソコンにSDメモリーカードを挿せば、自動的に認識して画面上に表示される。画面の表示に従い、HDDへの保存やDVDへの記録を選び操作すれば、SDメモリーカードの内容をバックアップできる。

 ただしこのソフトはどんなパソコンでも動くわけではないのであらかじめ動作確認をしておきたい。

  • HD Writer 1.5J for SD/DXを使えば動画の保存やDVDの作成などが行える

  • 起動メニュー画面。指示に従い操作すればバックアップ作業スタートする

  • PCへの取り込み画面。撮影済みの映像はインデックス化されており、チョイスも簡単

  • 編集機能を使えば、撮影した映像の分割や結合が行える

  • メニュー画面を作成すれば、インデックス付のハイビジョンDVDが完成。動画の再変換で通常のDVDビデオも作成できるが、画質は劣化するので注意したい

  • 1回の充電で実動は約40分。今後はバッテリーの長時間化が課題だ

高画質かつ操作性も抜群、もうテープ式には戻れない

 HDC-SD3は、使い勝手も良く、操作性も快適だった。一度SDメモリーカードなどに対応したメモリ方式のムービーを使うと、もうテープ式には戻れないという印象を受ける。

 撮影映像は高精細で、見慣れた街並みをただ撮影しただけでも、臨場感のある作品のように残せるから楽しい。

 映像だけでなく5.1chサラウンドによる音の再現性も素晴らしい。サウンドについて欲を言えば、もう少し解像感が欲しかったが、本体内蔵マイクということを考えれば及第点と言えるだろう。

 唯一気になったのがバッテリの持続時間。付属バッテリパック「VW-VBG130-K」で撮影したところ実働で35分から40分程度でバッテリが切れてしまった。カタログ値では連続撮影で1時間5分なので、だいたいこれぐらいだろうが、SDメモリーカードの容量に比べて短いと感じた。できれば倍の駆動時間は欲しい。

 バッテリーのスタミナにつては別売の大容量バッテリー「VW-VBG260-K」(実売価格:1万5960円)とバッテリーパックホルダーキット「VW-VH04-K」(実売価格:8000円)を購入することで撮影時間を倍の80分まで延長できる。長時間の撮影をするなら予備のSDメモリカードとあわせて購入したい。

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