ミツエーリンクスは6月22日、「コンテキスチュアル・インクワイアリー法」と呼ばれる手段で、ウェブサイトに対するユーザーの潜在的な要求を抽出する「ユーザー行動調査・要求分析サービス」を開始した。
コンテキスチュアル・インクワイアリー法は、ユーザーに普段通りの行動を再現してもらいながら、それを観察することで、ユーザー自身も認識していない行動を明確にし、仕事の進め方の構造に関する情報を集める手法のこと。
今回開始するユーザー行動調査・要求分析サービスは、この手法用いて、実際のユーザーのウェブ利用状況や、行動の背後に隠れた潜在的なニーズを調査し、ユーザーの行動やニーズの分析から、改善点の抽出を行うことを目的としている。
仮説を持たず、ユーザーが普段利用しているウェブサイトなどを目の前で実際に使ってもらいながら、いつもどんなときに利用しているか、どんな風に利用しているかを観察。目の前でユーザーが行う行動に感じた疑問を、インタビュアーがユーザーにたずねることで調査を行う。
ミツエーリンクスでは、行動を観察することで、アンケートやグループインタビュー、ユーザーテストといった調査では難しい、ユーザー自身さえ意識することがない本当のユーザー行動を、客観的に把握できるとしている。
サービス内容は、「ヒアリングによるサイトの目的の把握〜調査企画」、「調査対象者のリクルーティング 」、「コンテキスチュアル・インクワイアリー法によるユーザー調査の実施」、「コンテキスト・デザイン法によるユーザー行動の構造分析」、および「調査レポートの作成、報告」となっている。
さらにオプションとして、ターゲットユーザーの姿を、その暮らしや仕事の場における背景とともに明確に描き出し、そのユーザーがあるものを利用する際にとる行動を、シナリオとして描写する、「調査データに基づくペルソナ/シナリオの作成」も用意している。
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