下り最大3.6Mbpsの高速無線データ通信サービスを提供するイー・モバイル。どれだけ利用しても月額5980円という定額制が売りだ。利用者の平均通信量は月間1.4Gバイトにものぼるという。
これは、6月22日に開催した新端末および新料金プランの発表式上で、代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏が明らかにしたもの。3月末にサービスを開始し、現在のユーザー数は約5万人。うち2万人がキーボード端末「EM・ONE」(S01SH)、残りの3万人がカード型端末の利用者だ。
1.4Gバイトという利用状況について、ガン氏は「当初の予想通り」と話す。親会社であるイー・アクセスのADSLサービスとほぼ同じだからだ。同日発表した新端末「D01HW」はUSBモデム型でデスクトップPCでも接続できるようにし、ADSLと同等の感覚で利用して欲しいと話す。
現在の加入者数もほぼ当初の予想通りとのことで、7月1日からは利用者拡大に向け、二段階の定額料金プラン「EMモバイルブロードバンド」を提供開始する。月額基本料金は3480円とし、月額利用データ量が17Mバイトを超えると、1パケットあたり0.0105円の従量課金とする。ただし、6480円を上限とし、52Mバイト以上を利用する場合は定額となる。イー・モバイルによれば17MバイトとはPCメール換算で1日約3.1通、PCサイトの閲覧で同2〜3ページといい、メールを中心にEM・ONEを利用するライトユーザーをターゲットとしている。
利用エリアの拡大や端末ラインアップの増強で、9月末に10万人、2008年3月末に30万人の利用者獲得を目指す。
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