誰でもモバゲーに広告が出せる--位置連動型広告「AdLocal」、入稿機能を一般公開

永井美智子(編集部)2007年06月15日 11時34分

 位置情報連動広告「AdLocal」(アドローカル)を運営するシリウステクノロジーズは6月15日、AdLocalの広告入稿機能を一般公開した。広告主は代理店を経由することなく、モバイルサイトに出稿できる。個人飲食店などでも簡単に利用できるようにし、広告主の拡大を目指す。

 AdLocalはユーザーの携帯電話端末から配信されるGPS情報、もしくはユーザーが調べている場所などをもとに、その場所に関連する広告をモバイルサイトに配信するサービス。これまでは代理店経由のみで広告の出稿を受け付けていたが、新たウェブ上でも受け付けることにした。

 広告主は広告配信地域、期間、時間帯、上限クリック単価などを指定できる。ただし、掲載媒体を指定することはできない。AdLocalを採用しているサイトは約20サイトあり、ディー・エヌ・エーのソーシャルネットワーキングサービス「モバゲータウン」で地図上に家が作れるタウン機能の部分や、カカクコムのレストラン情報サイト「食べログ」などがある。ユニークユーザー数は合計で120万人以上という。

AdLocalの広告入稿画面 AdLocalの広告入稿画面。地図を見ながら広告配信地域や上限クリック単価などを指定できる

 広告主としては、ラーメン店などの個人店主をターゲットとしている。1万円から出稿できるようにし、気軽に使ってもらえるようにした。なお、ウェブ上で広告主が自由に出稿できるサービスとしては、グーグルの検索連動型広告「AdWords」が有名だ。

 AdLocalのように地域を絞った「ローカル広告」と呼ばれる市場は、広告業界でも注目されている分野の1つ。AdLocalが狙っているのは、フリーペーパーや折り込みちらしなどの置き換えだ。

 ただし飲食店の多くはモバイルサイトを持っておらず、ぐるなびのような飲食店情報サイトにしか情報を掲載していない。この場合、広告のリンク先がないという問題がある。このため、シリウステクノロジーズはマイネット・ジャパンと共同で、無料モバイルサイト制作システム「katy」とAdLocalを一緒に売り込み、モバイルサイトの制作を促す。具体的には全国でセミナーを開催したり、マス媒体に広告を掲載したりして認知度を高めていく。

 現在はPCからしか広告を出稿できないが、近日中にモバイルサイトからも出稿できるようにする。このほか、モバイルサイトの同時構築機能や、ペイパーコール機能などを追加していく予定としている。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]