ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は6月11日、2006年度(2006年4月〜2007年3月)のインターネット広告出稿の動向をまとめた結果を発表した。
2006年度出稿されたバナー広告の推定インプレッション総数は、約369億インプレッションで、上半期、下半期の推定インプレッション総数はそれぞれ180億台となり、大きな変動はなかった。
業種別シェアでは、1位が「IT業種」の34.3%、2位が「製造業」の20.2%で、両業種を合わせると54.5%となり、全体の過半数を占める。
また、2006年度シェアの5%以上の業種別に、下半期の出稿量増減をみると、上半期と比べ、下半期の出稿量が120%以上と伸張した業種は、「輸送機器・自動車」「コンピュータ・OA機器」「その他のサービス計」となった。その一方で、「水産・食品・飲料」「金融・保険業」は、上半期に比べ、下半期の出稿量が80%未満と減少傾向にあった。
商品種類別の出稿量をみると、「人材派遣・人材斡旋会社」が約28億インプレッションで最も多く、次いで「オークション」の約20億インプレッションとなり、以降「航空」の約14.8億インプレッション、「普通自動車」の約14.4億インプレッション、「コンピュータ機器」の約14.1億インプレッションが競るかたちとなった。
さらに、広告主別にバナーの推定インプレッションをみると、1位が「ヤフー」の48億インプレッションで、次いで「リクルート」の約15.9億インプレッション、以降「日本航空」と「ニフティ」が、約9億インプレッション台のわずかな差で競い、ソフトバンクモバイルが約7億インプレッションで追うかたちとなった。
なお、ネット広告統計サービス「Web Ads Report Advance」において、2006年度にデータベース化したバナー広告の総数は、広告主数が計2436社、銘柄数が計4932銘柄、素材数が計3万3539件にのぼる。
調査は、主要メディアサイト89サイトの201ページ (2007年3月末時点)を対象に、毎日1時間ごとに最大10回ブラウジングし、出稿広告素材(バナー広告/テキスト広告)を取得してデータベース化する方法で実施。取得した広告素材の出現確率と、インターネット・オーディエンス・データ「Web Report」の当該ページ推定PVを掛け合わせて推定インプレッション数を算出している。
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