ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は10月31日、2006年4〜9月期のインターネット広告出稿の動向をまとめ、発表した。
調査結果によると、4〜9月期に出稿されたバナー広告の推定インプレッション総数は、約184億インプレッション。7〜9月の四半期だけで、100億インプレッションを超え、対前期となる4〜6月から、約21%の増加となった。
4〜9月期の広告主別バナー広告の推定インプレッション数では、1位ヤフー、2位リクルート、3位ニフティ、4位日本航空、5位NTTコミュニケーションズ、6位ボーダフォン、7位ディーエイチシー、8位日本航空、9位富士通、10位トヨタ自動車という結果となった。
業種別シェアでは、「IT業種」が35.0%、「製造業」が20.2%を占め、両業種で過半数を占めた。 単月での時系列推移をみると、推定インプレッションの総数に月別の変動は見られず、7月以降、「製造業」「運輸・倉庫」「メディア」が減少傾向にあることがわかった。商品種類別でみると、推定インプレッション数は、「人材派遣・人材斡旋会社」「オークション」「他の金融(消費者金融など)」「普通自動車」「コンピュータ機器」の順に多い結果となった。
また、7〜9月期の上位カテゴリを、バナー広告とテレビCMとで照合すると、「他の金融」「普通自動車」「化粧品総合」などが、活発にクロスメディア広告展開していることがわかった。
今回、VRIでは、バナー広告出稿がリンク先サイトの訪問を活発化させる事例として、10月1日に新社名を「ソフトバンクモバイル」とした「ボーダフォン」をとりあげ、ボータフォンのバナー広告出稿の多い月にボータフォンサイト訪問者数も増加したことから、広告出稿量とサイト訪問数の相関が読み取れるとしている。
調査結果は、VRIのインターネット広告データベースサービス「Web Ads Report Advance」 をもとにまとめたもの。10月末時点で主要メディアサイト89サイト、202ページを調査対象ページとし、毎日1時間ごとに最大10回ブラウジングして、出稿広告素材を取得し、データベース化している。
なお、推定インプレッション数は、取得した広告素材の出現確率と、インターネットオーディエンスデータ「Web Report」の当該ページ推定ページビューを掛け合わせて算出している。
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