CitigroupのアナリストGlen Yeung氏の指摘をきっかけとして、Advanced Micro Devices(AMD)のクアッドコア(4コア)プロセッサ「Barcelona」(開発コード名)のスケジュールが遅れているという見方が出始めた。だが、AMDは米国時間6月5日、スケジュールは予定通りに進んでいると説明した。しかし、スーパーコンピュータメーカーCrayに供給されるBarcelonaと近いタイプのプロセッサ「Budapest」(開発コード名)の出荷は、スケジュールから遅れているという。
5日、AMDの広報担当者Phil Hughes氏は、Barcelonaには「遅れはない」と語った。Barcelonaと、同プロセッサを搭載するシステムは2007年第3四半期に出荷されるという。
Intelが投入したCore 2ベースのサーバ向けプロセッサ「Xeon」(デュアルコアは5100番台、クアッドコアは5300番台)に奪われた市場シェアを取り戻したいと考えるAMDにとって、Barcelonaは戦略的に重要なチップだ。
だが、一方でCrayへのBudapestの出荷は遅れている。「Crayに関して、Budapestの部品をCrayがいつ入手するか、という部分についてのみ、スケジュールを変更した」とAMDのHughes氏は説明し、それ以上の詳細は明らかにしようとしなかった。
Barcelonaは2つ以上のプロセッサソケットをもつシステム向けに設計されている。一方、Budapestは単一ソケットのシステム向けに設計されている。
Crayは5月に、AMDプロセッサをベースにしたスーパーコンピュータ「XT4」について、4コアに対応させるアップグレードを「2007年後半」まで延期すると発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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