しかし、Foleoの価格は魅力的であるため、心を動かされる人も出てくるはずだ。米国におけるUMPCの平均小売価格は2007年第1四半期で1778ドルだった。Current Analysis Westによると、これと比較して、平均的なノートPCの価格は851ドルで、Foleoの価格は499ドルだいう。
また、Creative StrategiesのアナリストであるTim Bajarin氏によると、この第1世代製品はアーリーアダプターをうならせるものではないかもしれないが、開発者がより多くのアプリケーションを開発するようになれば、Foleoへの関心が高まっていく可能性があるという。
Bajarin氏は「これは、スタンドアロンの低価格Linuxコンピュータとして面白いものになるかもしれない」と述べている。しかし、これはニワトリが先か卵が先かという問題だ。同氏は、製品需要がある程度高くない限り、その製品に興味を持つ開発者はそれほど増えないというものの、対応するアプリケーションの数が少なければその製品への需要は高まらないと述べている。
Bhavnani氏は、Foleoへの関心を高める1つの方法として、Palmとそのパートナーである通信事業者らがTreoとFoleo、メモリカード、無制限のデータプランを1つのパッケージとしてまとめることができるだろうと述べている。799ドルか899ドルぐらいで販売すれば、スマートフォンを横目で眺めていた人々を惹きつけることが可能であり、そういった人々の数は非常に多いという。
しかし、実際の利益は企業ユーザーから生み出されるのである。Palmは、Treo端末を企業のIT部門に採用してもらおうと何年も苦労を重ねた後、Treoへの関心を高めるためにWindows Mobileを搭載することに同意している。
Bhavnani氏によれば、企業にとって欠かせないいくつかのアプリケーションはLinux用に書き直さない限りFoleoに格納することすらできないうえ、FoleoはGoodLinkやBlackBerryと連携できないという点を考えれば、企業がモバイル社員にFoleoを使わせたいと思う理由はまったく見えてこないという。
Hawkins氏はFoleoの仕様についての詳細をあまり明らかにしなかった。IntelやAdvanced Micro Devices(AMD)、モバイルプロセッサの大手であるARMの関係者ら対して、Palmが各社の製品を使用しているかどうかを尋ねたもののすぐには回答を得られなかった。
Foleoはフラッシュメモリを搭載しているが、システムメモリとストレージとの配分は明らかにされていない。Palmの関係者によると、仕様はFoleoの発売が近づいた、2007年夏に公開されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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