Hawkins氏によると、Palmは当初、スマートフォンではメインのコンピューティング端末として力不足だと感じてポータブル端末を探している、携帯電子メールのヘビーユーザーをターゲットにする予定だという。スマートフォンの小さなディスプレイでドキュメントを扱うのは困難であるし、何度もスクロールすることなく電子メールを斜め読みすることはほぼ不可能である。こういったことのせいで、大半のスマートフォンユーザーは出張にノートPCも持っていくわけである。なぜなら、TreoやBlackBerry、Motorolaの「Q」では効率の良いキーボード入力が行えないからだ。
Palmは、ちょっとした出張にかさばるノートPCを持って行かなくともより生産的になれるならば、こういった人々は499ドルという出資を惜しまないだろうと考えている。しかしアナリストらによれば、Foleoよりも多くの機能を搭載しており、重さが2〜3ポンド(約0.90kg〜1.36kg)のUMPCがいくつもも販売されているため、ノートPCの重さを本当に気にするような出張の多い人はそれらの中から選ぶことができるはずだという。
これはPCユーザーのほんの一部しか対象としていない分野だ。Current Analysis WestのアナリストであるSamir Bhavnani氏によれば、2006年第4四半期におけるUMPCの販売は米国PC市場で1.5%を占めるにすぎないという(第4四半期はPC販売が最も多い時期である)。また同氏は、スマートフォンユーザーが携帯電話市場で占める割合も小さいため、Hawkins氏の説明した不便さを感じている人の数はかなり少ないと述べている。
Kort氏は、スマートフォンの限界を熟知しており、標準的な5ポンド(約2.27kg)のノートPCを持ち歩きたくないというモバイルユーザーであれば、すでにUMPCを購入しているはずだと述べている。
Kort氏は「2〜3日の出張に出かける必要があり、(Foleoが)大きさも、重さもあまり変わらないというのであれば、普通にUMPCを持っていけば済むことではないのか?」と述べている。同氏は、ビジネスユーザーであれば企業アプリケーションを実行するために通常のPCが必要であることにかわりはないし、一般家庭のユーザーであれば、動画再生もゲームもできないノートPCを欲しいとは思わないだろうと述べている。
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