EM・ONEはノートパソコンの夢を見るか?(後編)--イーモバイル「EM・ONE」 - (page 8)

シャープ
内容:2007.3.31からサービスを開始した“第4の携帯キャリア”である、新規参入業者イー・モバイル。開業と同時に発売されたのは、PDAタイプの「EM・ONE(型番:S01SH)」とPCカード型の「D01NE」の2機種。後編となる今回は、周辺機器や実際の使い方を中心に紹介。よくある「EM・ONEって実際どう使えるの?」という疑問にお答えする。

携帯プレイヤーとして利用する

 前編でも紹介した「Windows Media Player(以下、WMP)」を利用すれば、音楽や映像などのマルチメディアコンテンツを楽しむことができる。利用方法としては、大きく2種類ある。

1.パソコンで作成したマルチメディアデータを本機に転送
  • パソコンのWMP上で「同期リスト」を編集しておき、その状態で本機をUSB接続すると、同期リストをそのまま本機に転送可能。DRM(著作権保護機能)で保護されているデータも転送可能だ。iPodにおけるiTunesのように、使いこなせば便利なアプリだぞ!

 パソコンに取り込んだデータを、本体メモリやMiniSDに転送することによって、マルチメディアコンテンツを利用することが可能だ。本機をUSBでパソコンと接続し、パソコン版のWMPを起動し「同期」の設定を行うだけで、パソコン上のデータを本機に転送することが可能。

 なお、自分で作成するなどして用意した、著作権保護されていないデータについては、そのままコピーして利用することも可能。MiniSDカードに転送する場合は、カードリーダーで直接データを書き込んでもOK。音楽専用機と違って、柔軟なデータ管理ができるのが、一般的な携帯プレイヤーと比較すると格段に便利である。

2.ネット上のコンテンツを楽しむ

 インターネット上で公開されているマルチメディアコンテンツの一部が、そのまま利用可能。音楽専用機では、ダウンロードにパソコンが必須であったり、転送する手間が必要であったりするが、通信機能が内蔵されている本機では、そのまま利用可能なサービスがいくつか提供されている。

映像コンテンツ
・YouTube

 一応、閲覧は可能だが、Flashを利用していることから、CPUパワーが必要になる。その影響で、秒間5コマ程度のカクカクとした映像にしかならない。ただし、音声はほぼそのまま楽しめるので、利用方法によっては有益だろう。

・ネット動画配信機器を利用

 SONYの「ロケーションフリー」やスリングメディアの「Slingbox」といった機器を利用すれば、自宅のTVをそのまま本機で楽しむことができる。回線速度も十分に確保できる本機の場合は、ワンセグ放送を楽しむレベルとあまり大差なく映像を楽しむことが可能だ。
・Gyao、Biglobe、Niftyなどの無料動画配信サイト

 筆者が確認した限り、残念ながらこれらのサイトで配信されている動画を閲覧することはできなかった。理由はFlashのバージョンによるものと、DRMによる著作権管理処理が本機では処理できないことだと思わる。

音声コンテンツ
・Napstar

 月々1980円の定額で音楽が聴き放題になるサービスでおなじみのNapster。パソコンでダウンロードしておいたデータをそのままWMPを利用して転送すれば利用可能だ。楽曲内容が洋楽に寄っており、日本の歌謡曲は少な目になっているため、利用者の趣味趣向に左右されてしまうとうが、自分が聴きたい音楽が登録されているのであれば、満足できるに違いないだろう。

・ねとらじ、Podcast、SHOUTcast

 いわゆる、ネットラジオ放送局と呼ばれるサービスも利用可能。「PocketLadio(作:Uraroji氏)」というアプリを利用することによって、さまざまなネットラジオを気軽に楽しむことができる。ネット接続が容易な本機には、まさにうってつけなアプリと言えるだろう。

PocketLadio配布ページ
http://garage.uraroji.com/?PocketLadio

・その他のネットラジオ

 その他にも、企業や個人を問わずに公開されているネットラジオコンテンツも、DRMによる著作権保護がなされていないものに関しては、そのままクリックするだけで簡単に聴くことができる。さまざまなサイトで、多様な番組が放送されているので、それを楽しむのもよいだろう。

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