ネットエイジグループは5月24日、元日本IBM会長の北城恪太郎氏を社外取締役として招聘することを取締役会で決議した。6月22日に開催される株主総会で正式に決定する見込みだ。
北城氏は1944年4月21日生。1967年、日本IBMに入社。システムエンジニアとして電力会社などのシステム構築に携わる。1992年1月、同社代表取締役社長に就任、1999年よりアジア19カ国を統括するIBMアジア・パシフィックプレジデントを兼務。同年12月、代表取締役会長に就任。2003年4月には経済同友会代表幹事に就任した。
2007年4月30日付けで会長職を退任し、最高顧問に就任した。なお、同年4月からは社団法人経済同友会終身幹事となっている。
ネットエイジグループは先ごろ、委員会制の設置や商号の変更、取締役の異動など、経営体制の刷新を行うことを発表したばかり。それに伴い、同社はガバナンスの強化を図るため、外部の識者を社外取締役として招くことを検討していた。
また新商号となる予定の「ngi group株式会社」は、新たな経営ビジョンである「next generation innovator」に由来している。同社はこれまでに培ってきたベンチャー投資事業を次世代産業に展開し、多くの事業、起業家を輩出していくことに注力する。
この一連の動きに合致した人材が北城氏だ。新社長に就任する予定の小池氏は「新商号のnext generation innovatorにもある通り、今後もイノベーションとベンチャーという切り口が欠かせない。北城氏はインターナショナルな経験を持っており、代表を務めた経済同友会もイノベーションとベンチャーをテーマとしている」と述べる。
小池氏は以前からベンチャー関連イベントのパネルを一緒に務めるなど、北城氏との交流があった。そこで今回、ネットエイジグループの社長を引き受けるにあたって、社外取締役として同氏を招聘したという。
北城氏の社外取締役としての職務は、経営執行の監督、監査が中心となるが、その他にベンチャー投資に関するアドバイスや、コンプライアンス、監査の分野においても豊富な経験を活かしていくことになるという。
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