オープンソース統合ソフトウェア企業であるMuleSourceは米国時間5月22日、2006年10月に第1回目の資金調達で400万ドルを手に入れたのに続き、2回目の資金調達で1250万ドルを得たことを明らかにした。今回は、Lightspeed Venture Partnersが中心となって資金を提供している。
MuleSourceは、標準に基づくオープンソースの統合プラットフォーム「Mule」に関連したサポートやサービスを提供している。MuleSourceのソフトウェアは「エンタープライズサービスバス」(ESB)と呼ばれるカテゴリに属する製品で、さまざまなアプリケーション間での情報の移動を容易にする。
LightspeedのゼネラルパートナーであるRavi Mhatre氏は、声明で次のように述べている。「オープンソースは、OSやアプリケーションサーバで起こしたのと同じタイプの進化を、エンタープライズインテグレーションでも起こそうとしている。Muleは最大級の設置基盤を持っており、技術的にも最も成熟していて、開発者コミュニティーもとりわけ活動的だ。われわれは、MuleSourceがこの分野を支配する可能性はあると考えている」
オープンソースのESBや統合プラットフォームとしては、JBoss、Sun Microsystems、IONA Technologiesなどが、さまざまな統合化標準に基づいた製品をいくつか出している。IONA Technologiesは2007年4月に、別のオープンソース統合ソフトウェア企業であるLogicBlazeを買収したばかりだ。
MuleSourceによると、Muleのこれまでのダウンロード数は70万件を超え、企業での製品配備数も1000件を超えているという。同社はさらに、5月22日に発表した報告書で、調査に協力した500件のMuleユーザーの57%が、ソースコードにアクセスしてカスタマイズできる点を評価していると答えていることも明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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