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オープンソースチップ計画--「OpenSPARC」を進めるサンの勝算 - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、國分真人2007年05月24日 16時00分
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 カリフォルニア州サンタクララに本社を置くSunはこれまで、どちらかというと安定したサーバビジネスを展開している。これは同社の「UltraSPARC IV+」サーバが予想以上に健闘したこと、またSunが遅ればせながらIntelの「Xeon」やAdvanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」などのx86系プロセッサを自社サーバ製品に採用したこと、あるいはNiagaraサーバが小幅ながら持ち直していること(たとえばここ2四半期連続で1億2500万ドル売り上げている)などがいずれも部分的に影響している。

 Sunはx86系との両面作戦に出たわけだが、SPARCも依然として強く前面に押し出している。Niagara 2は間もなくシングルプロセッサマシンに搭載され、デュアルプロセッサモデルも2008年の前半には投入される。ハイエンドチップである「Rock」は2008年の後半にはサーバに搭載して出荷する予定である。Sunは先週、同社のSolarisオペレーティングシステムが「Rock」を搭載したプロトタイプサーバで起動されたことを発表した。これはチップ自体が正常に機能するだけでなく、OSを含めたシステム全体が正常に機能することを示す大きな一歩である。

派生製品の販売

 OpenSPARCを通していくつかの企業がSunと連携している。中国企業であるPolaris Microは、同社最高経営責任者(CEO)のNaxin Zhang氏が「オープンソースなので」と語るように、Sunのチップを採用している。OpenSPARCの自社改良設計を使用して地元のチップメーカーがチップを製造、それがシステムボード内に組み込まれて電気通信業界やデータストレージ業界の顧客に販売される。

 同社のZhang氏は「ソースコードを見て、それを修正できる。検証用ツールやアーキテクチャシミュレーションツールなどの各種ツールも付属している」と語る。そして「OpenSPARCはオープンであるがゆえに、将来大きく花開くことを確信している」と続けた。

 この「オープンであること」は、たとえばAMDが採用している「Torrenza」チップソケットに差し込めるチップを開発できることを意味している。Zhang氏によると、「中国のある電気通信会社がこの種のチップに興味を示している」という。

 Simply RISCもSunのオープンソースライセンスを取得した企業のひとつである。SunはGNU General Public License(GPL)を選択したが、このライセンスはLinuxのカーネルをはじめとする多くのソフトウェアプロジェクトにも適用される。

 Simply RISCを代表する2人のデザイナーのうちの1人、Fabrizio Fazzino氏は「GPLライセンスを選んだことは必ず弊社にとっての強みになる。ソフトウェア業界には多くの成功談があるが、これからはハードウェア業界で多くの成功談が生まれることを確信している」と語る。

 GPLを選択したという事実は、実に興味深いことである。このライセンスは誰に対してもデザインの変更を容認するが、変更したデザインをベースにした製品を販売する場合、その企業は変更内容を公開する必要がある。

 SunのYen氏は「GPLというライセンスは、SunのNiagaraをコアにした独自のインターフェースを隠してSunのマルチコアプロセッサへの投資の恩恵を受けたいと考えているライバル会社をチェックできる便利な方法」と説明する。

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