モバイル検索サービス「F★ROUTE」を運営するビットレイティングスは、6月1日付けで社名を「エフルート」に変更する。サービス名と社名を統一することで認知度の向上を図るとともに、モバイル検索を中核事業として前面に押し出していく。
ビットレイティングスは2003年創業。モバイル検索サービスのほか、「うたソンの神様」など公式サイトでのコンテンツ販売などを手がける。
今回の社名変更に伴い、F★ROUTEのサービス名も「froute.jp」に変更する。サービス名から★を外すのは、PCや他社サービスで検索されることを意識したものだ。
「これまではキャリアのメニューでいかに目立つかが重要だったため、★を入れていた。しかし最近ではPCとモバイルの垣根が低くなり、検索対策が重要になっている。★をわざわざ入力するユーザーはほとんどいないだろう。また、将来の海外展開を考えると、サービス名に2バイト文字がないほうがいい」(代表取締役社長の佐藤崇氏)
また、サービス名に「.jp」を入れることで、URLを直接入力する場合に思い出しやすくしている。
ビットレイティングス取締役兼COOの尾下順治氏によれば、「社名をサービス名に統一することはかなり前から検討していた」という。3月にF★ROUTEの月間ユニークユーザー数が200万人を突破したことでモバイル検索事業の成長に見通しが立ったこと、さらに決算期が5月で、6月から新しい期に入ることから、このタイミングでの社名変更を決定した。同社は2008年5月期の業績をもとに上場申請をする考えで、「サイト名と企業名を統一したほうがプロモーション面でも有利」(尾下氏)といった判断も働いたという。
ビットレイティングスという社名は、佐藤氏がau向けの個人サイトを運営していたときに取得したドメイン「bitrating」が元になっている。「もともとモバイルに限らず、メディアを通じたデジタルマーケティング支援をしたいと考えていた」(佐藤氏)といい、業態にとらわれない汎用的な名前にしていたという。
froute.jpのfはFree(自由、無料)、Flat(水平)、Faire(公平)、First(一番)などの頭文字を指し、「どこよりも早く無料で欲しい情報にたどり着けるユーザーサイドのメディア」という意味を込めているとのことだ。
今後はfroute.jpを事業の中核に据え、早期にユニークユーザー数300万人を目指す。また、検索連動型広告やコンテンツマッチ広告など、検索事業の収益化に力を入れる。将来的には現在運営している公式サイトも、froute.jpと統一した名前にしていく考えだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」