モバイル検索ポータルサイト「F★ROUTE」を運営するビットレイティングスは12月13日、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ、りそなキャピタル、みずほキャピタル、HIKARIプライベート・エクイティを割当先とした第三者割当増資により、総額3億円を調達したと発表した。
今回の資金調達は、モバイル検索事業の強化およびF★ROUTE内コンテンツの拡充といった、従来からの事業展開をさらに加速するためのもの。モバイル検索を中核とするモバイルメディア事業とモバイルコンテンツ事業における収益力の向上を目指す。
具体的には、現在、辞書検索やブログ検索など11機能を展開している専門検索機能を今後1年で倍増させるほか、ユーザーによって検索結果を表示する順番が変更可能となるパーソナライズド検索機能を開始するという。また、検索関連サービスの推進、検索エンジン提供パートナーやコンテンツの増強などを行う。
ビットレイティングスが目指すのは、検索を中核としたモバイルポータルサイトだ。検索機能の強化によりユーザー数を拡大し、コンテンツ事業や検索連動広告などにより収益化を図る考え。「専門検索があればユーザーはニッチなコンテンツにもたどり着きやすくなる。これまでモバイルコンテンツの単価は月額300〜500円だったが、趣味性の強いコンテンツであれば、もっと単価を上げても購入するユーザーはいる」と取締役の尾下順治氏は狙いを明かす。
モバイル検索サービスは2006年に携帯キャリアが相次いで公式サービスとして提供し、グーグルやヤフーなど大手企業がしのぎを削っている分野でもある。ビットレイティングス代表取締役社長の佐藤崇氏は「クロール技術や解析技術などで大手企業と勝負するのではなく、パーソナライズなどユーザーの使い勝手を高め、他社にない検索の形を目指す」と話している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果