パーソナルメディア、Eclipseに対応したT-Engine開発環境を発表

 パーソナルメディアは5月15日、統合開発環境「Eclipse」のT-Engine対応版である「Eclipse for PMC T-Kernel」の開発に成功し、5月末から順次提供を開始すると発表した。

 T-Engineは、組み込み機器のためのオープン開発プラットフォーム。パーソナルメディアでは、習得が容易な開発環境の提供により技術者不足の問題を解決することを目的に、オープンソースのGUI統合開発環境であるEclipseをベースにしたT-Engine開発環境の整備を続けていたが、その成果がEclipse for PMC T-Kernelとしてまとまった。

 Eclipse for PMC T-Kernelでは、開発の際に、プログラムのダウンロードやデバッグなどのために、開発対象機器のCPUと開発用ホストとの間に接続して利用するハードウェア機器「ICE(In-Circuit Emulator)」を必要とせず、T-Engineなどのターゲット(組み込み機器)と開発用ホストをシリアル回線で接続することにより、プログラムのデバッグが可能になるという。

 高価なハードウェア機材であるICEが不要なため、費用面でも手軽にEclipse for PMC T-Kernel」によるT-Engine応用システムの開発を始めることが可能になるとしている。

 T-Engine開発キットならびにTeacube、Teaboard、μTeaboardなどのT-Engine応用製品を購入しているユーザーは、パーソナルメディアのユーザー専用ページから無償でダウンロード、利用できる。

 また、T-Engineを使った開発評価業務を支援する「ベーシックサポート」サービスもあわせて開始する。パーソナルメディアでは、今後も積極的にT-Engineを中心とした組み込み関連ビジネスを推進し、ユビキタス機器の開発効率向上に貢献していくとしている。

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