Google Search Applianceがアウトソーシング型の企業向け検索として利用されているように、Googleはこの新アプライアンスを、調査や文書処理など企業が社内では実施したくない作業を扱う、IT部門を支援するためのツールとして位置づけることができる。Googleが呼ぶところの「data cloud」を処理し管理するGoogle製アプリケーションが増えるほど、企業はコストや資源を節約できる。これは、ウェブベースアプリケーションプロバイダを目指すGoogle自体のビジョンにぴったりと当てはまっているようだ。Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は、10日の株主総会において、Googleが検索や広告の範囲を超えて事業を展開していると述べた。
同氏は株主総会前に報道陣に対し、「われわれが目指すものを指して『検索、広告、アプリケーション』という語を使用したいと思う」と述べた。「われわれの前には大きなチャンスが広がっている。それは、クラウドの中のデータに基づく、新しいアーキテクチャプラットフォームへの移行だ」(Schmidt氏)
Googleの広報担当者は、Arnold氏の理論に関し、次のような声明を出した。「情報のプライバシーを保護することがGoogleにとって最も大切なことである。この考えはGoogle Search Applianceと『Google Mini』でも貫いている。自動更新機能や診断報告などGoogle.comとの通信と誤解される恐れのある特定の機能を追加したことはない。Google Search ApplianceもGoogle Miniも現在Google.comには接続されていないし、これまでも接続されていたことはない。われわれにはこれらのツールをGoogleのデータセンターに接続する計画はなく、これらのツールに付加された通信技術はどれもそのような目的に使用するためのものではない」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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