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『モバイル特殊論』は過去の話、戦略的モバイルサイトの構築を--ネットイヤームーヴ - (page 2)

永井美智子(編集部)2007年05月14日 09時41分
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モバイルも「普通のインターネットと同じ」に

 ネットイヤームーヴでは、ネットイヤーグループが培ったサイト制作の手法をモバイルにも生かしていく。ネットイヤーグループではウェブサイトの企画開発、構築をする際に顧客のコンサルティングから入り、現状の課題分析やそれに対するソリューションの提案を経てサイト制作をしてきた。モバイルであっても、なぜモバイルサイトが必要なのか、顧客がどんな層に対してアプローチがしたいのか、何を訴えたいのかといった点を考えるという点では変わらないからだ。

 ネットイヤーグループはこれまでもモバイルサイトの構築を手がけており、「全体の2%程度はすでにモバイルが占めていた」(ネットイヤーグループ取締役 兼 ネットイヤームーヴ取締役の佐々木裕彦氏)。しかし2006年半ばごろからモバイルに対する顧客のニーズが高まってきたため、今回の新会社設立に至った。

 石井氏はネットイヤーを退社後、Klabに入社し、再びネットイヤーグループに戻ってきた経歴を持つ。「モバイルを使った新規事業を手がけたいと思っていた。ネットイヤーにはモバイルの人材が少ない一方で顧客のニーズが高いと感じた。モバイルの実装ノウハウとウェブ戦略ノウハウを組み合わせた、全体的な戦略設計から実装までを担える組織を作りたかった」(石井氏)

 モバイルインターネットが高速化、定額制によってブロードバンド化し、広告収入が収益源になってきている。つまり「普通のインターネットと同じ」(石井氏)になってきているわけだ。しかし、こういったモデルへの対応は既存のモバイルコンテンツ事業者が遅れている分野だ。「既存のプレーヤーではできない領域が広がっている」と石井氏はチャンスをにらむ。

モバイルはPCと「戦術が異なる」

 携帯電話は移動中のちょっとした時間に利用できる。また、メールが自動的に手元に届くため、反応も早い。「根本的な部分は変わらないが、戦術が異なる。何をどう仕掛けるかのシナリオが違ってくる」(石井氏)

 とはいえ、担当者によっては「モバイルのことはよくわからない」と話す人もいる。特に積極的にモバイルを使うことに慣れていない担当者であればあるほど、ユーザーのイメージがつかめないのだ。こういった企業に対しては、まずユーザーがモバイルをどう使っているかを、具体的なデータを示しながら理解させると石井氏は言う。たとばモバイルECは若い人が利用していると思われがちだが、実は30代にも多く使われているといった具合だ。こういった状況を理解したうえで、何がしたいかという話に落とし込んでいくとスムーズに進むという。

 また、モバイルサイトに多くのコストをさけないという企業も多い。「ワンソース、マルチユースでPCサイトと連動させることも可能だ。企業のニーズによって作り方は変わってくる。運用コストの低減も含めた提案をしていく」(石井氏)

 佐々木氏は、かつて企業のPCサイトも同じ状況だったと言う。担当者が商品やサービス、キャンペーンごとにサイトを制作し、企業としての統一性が取れていなかった。その後、ウェブサイトが企業の顔として重要であるという認識が徐々になされるようになり、統一したメッセージやデザインを持つ企業サイトが制作、運用されるようになってきた。モバイルサイトも同じ道を辿ると見る。

 「これから重要性が認識され、人や予算もついてくるようになる」(佐々木氏)

 ネットイヤームーヴでは、まずはネットイヤーグループの既存顧客を中心に営業を進める。「サイトを使ったプロモーションやマーケティングに意識の高い企業が多く、モバイルにも関心が向きやすい。顧客の80%は今までネットイヤーグループでお付き合いのある企業になる」(石井氏)

 現在のところ、金融系企業やメーカーの関心が特に高いという。「若い人にどう自社のメッセージを伝えるかと考えたとき、モバイルは欠かせないメディアになっている」(石井氏)。特に人事採用などの分野では注目が高いとのことだ。

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