ありそうでなかった新発想デザイン--サムスン「YP-K5AB」

直枝優樹(D☆FUNK)2007年05月09日 19時00分
日本サムスン
YP-K5AB
内容:デジタルプレイヤーはいまや音楽が聞けて当たり前、動画やワンセグ、ノイズキャンセルなど様々な機能を搭載するようになった。そんな中、サムスンから本体に高性能のスライド式スピーカーを一体化させた「YP-K5AB」が発売された。スピーカーでもヘッドフォンでも2WAYのリスニングを1台で行えるギミックが楽しい、デジタルプレイヤーの登場だ。

ヘッドフォンは低音が伸びやかな本格仕様

  • 同梱品はプレーヤー本体、ヘッドフォン、USBケーブル、専用の音楽管理ソフトインストールCDなど。

 今回紹介する「YP-K5AB」は、本体をスライドさせると、スピーカーが現れる独特なデザインのデジタルプレイヤーだ。販売はサムスンダイレクトショップのみとなる。

 欧米では、携帯電話や薄型テレビ「Bordeaux」シリーズでデザイン的な評価も高く、今回のYP-K5ABも、スタイリッシュな仕上がりとなっている。

 まずは、同梱品から見ていこう。本体、ヘッドフォン、USBケーブル、音楽管理ソフトのインストールCDとなる。

 ヘッドフォンには独自の「Bass Enhanced イヤホン」を採用。ボーズの「TriPortIE」とよく似た形状で、奥まで押し込まず、耳に乗せるようにして使う。そのため圧迫感やタッチノイズが少ないのが特長だ。

 付属のヘッドフォンとしては、とても良くできている。音質も「TriPortIE」と似ており、中低域が太く伸びて、しっかりとした印象だ。ボリュームを絞っても細部まできちんと聞こえる。

  • 付属する「Bass Enhanced イヤホン」。低音再生能力に優れるハイエンドタイプだ

  • イヤーピースは、耳に押し込むのではなく、乗せるように装着するタイプのものとなる

  • 装着例。インイヤーのためあまり目立たない。中低域の伸びがよく、ポップスを聴くのに適していた

鏡面仕上げのブラックボディに、ブルーライトのハイデザイン

  • 曲の転送や充電はUSBケーブルをPCにつないで行う

 本体に音楽を転送したり、充電をする際は、USBケーブルでPCと接続する。電源ケーブルは付属せず、充電をする際はPCとの接続が必須となる。

 黒の鏡面仕上げが施されたプレイヤー本体は、ブルーライトの操作パッドとシンプルな画面表示で、デザイン性が高い。欧米では“デザインのサムスン”というイメージが浸透してるのも理解できる。サイズは厚さ18.1mm、長さ47.5mmと折りたたみタイプの携帯電話と同等で持ちやすい。

 操作はタッチパネル方式を採用しているためか、上、左、その間にあるバックボタンと、それぞれ位置が近く、押し間違えることも。ブラインド操作をするまでには慣れが必要だろう。

 なお、本体取り出し時などにタッチパッドの誤操作を防ぐため、操作を終了後は、プレイヤー上部のホールドスイッチを常に入れておいた方がいいだろう。

  • メニュー画面。音楽、ラジオ、写真など目的操作を各種アイコンから選択する。

  • アイコンはドット表示にしたデザインでわかりやす。画像は写真アイコン。

  • 音楽表示画面。曲名、アーティスト名、アルバム名の順に表示されていく

  • 操作にはタッチパネルを採用しているため、フラットなデザイン。感度が高く、キビキビと動作する。

  • 誤動作を防ぐため、ホールドスイッチをオンにするクセを付けたい。本体上部にはオン/オフスイッチも

  • 本体サイズは厚さ18.1mm、長さ47.5mm、重量106gと携帯電話と同程度。ボディに青色LEDが映える

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