注目のスピーカーだが、本体をスライドさせると姿を現わす。スライドさせると同時に音声出力がスピーカーに切り替わるので、直感的に操作が行える。
液晶画面はスライドスピーカーを開くと、縦画面から横画面に変化する「オートピボット」を採用。また音が聴きやすくなるように、スピーカー部を斜めに立たせられるのも便利だ。スピーカーに切り替えても約6時間使用できるので、通常の使用で電池切れで困るということはないはずだ。
スピーカーは、ノートPCなどのスピーカーの音質を一歩向上させたレベル。だが、手の平に収まるサイズの割には、音量が出るのに驚かされた。
しかも、ボリュームを上げてもほとんど音割れがしない。さすがに、バスドラムやベースなど低域は聴き取りづらいが、中高域が通るので、どんな曲が流れているのかはよく分かる。
スピーカーの厚みがあるぶん、本体の薄いプレイヤーよりも持ちやすく、扱いやすかった。ただ、本体の検索機能が強化されていないのが、唯一残念な点だった。
さて、具体的な機能面に移ろう。YP-K5ABは音楽リスニング、画像閲覧、FMラジオと、大きく分けて3つの機能を備えている。操作画面自体は、通常のデジタルプレイヤーと変わらず、3つに分かれたメニュー画面を切り替えるだけでいい。
まず、FMラジオだが、ヘッドフォンのケーブルがアンテナになっているので、受信感度も比較的高く、どの放送局でもノイズが少なかった。放送を録音することはできないが、購入のポイントになりそうだ。
写真の閲覧機能は音楽を流しながらでも楽しめる。4枚ずつのサムネイル表示も可能で、約2秒間隔でのスライドショーもできる。好みの写真を選んでスクリーンセーバーとして表示させることも可能だ。
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