さて、Bluetoothにばかり注目してきたが、デジタルオーディオとしての機能もチェックしてみよう。YP-T9BABに対応している音楽ファイル形式は、MP3、WMA、OGGの3種類。ラインナップ的には十分なのだが、AACに対応していないのが気になるところ。
iPodやSDオーディオを使っていた人が乗り換える場合は、ファイル変換を余儀なくされてしまうので、どうにも乗り換えにくい印象だ。サムスン製品を使っていたユーザーや新規ユーザー向けということなのだろうか。
容量は4Gバイトと申し分なし。薄型のメモリタイプであれば十分な容量だろう。バッテリーは3.5時間充電で約30時間使用とこちらも十分だ。
FMチューナーやボイスレコーディング機能、ゲーム、動画再生、テキストビューワーなど、機能は豊富だ。FMラジオが録音できるなど、嬉しい配慮もある。
液晶モニタは、カラーTFTの1.8型とサイズ自体は、本体の大きさに合わせた適正サイズだが、解像度が176×220ドットと若干低めな印象だ。曲タイトルを見るだけなら、十分だが、動画や静止画を見るのであれば、もう少し高解像度の液晶、もしくは思い切って有機ELを採用して欲しいものである。
通常のヘッドフォン端子はもちろん装備。イヤホンも付属しているので、Bluetoothヘッドフォンを持っていなくてもすぐに使うことは可能だ。
付属のCDには、取扱説明書とファイル管理ソフト「サムスンメディアスタジオ」が同梱されている。「サムスンメディアスタジオ」はPC上の音楽や動画、画像などのファイルを整理し、USB経由でYP-T9へ簡単に転送できるソフトだ。使い心地は上々で、取説を読めなくても理解できるほどの簡潔さを誇っている。さすがは専用ソフトといったところだ。
総括すると、デジタルオーディオとしては、かなり多機能な機器だろう。まさに全部入りといった印象だ。ただし、それぞれの機能にもう一歩の配慮が欲しくなる。とはいってもBluetooth機能内蔵による使い勝手の良さは、現時点でとても魅力的な製品と言えるだろう。
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