これからの映画は超高精細--ソニー、4K映像のデジタルシネマ上映システムを発表

加納恵(編集部)2007年04月25日 17時46分

 ソニーは、フルHDの4倍超となる超高精細4K映像を投影可能な劇場用システム「CineAlta 4K デジタルシネマ上映用トータルシステムパッケージ」を発表した。5月1日より受注を開始する。

 CineAlta 4K デジタルシネマ上映用トータルシステムパッケージには、ソニー独自開発の超高精細反射型液晶ディスプレイデバイス「4K SXRD」を搭載し、4096×2160ドットの高精細映像を上映できる。

 通常フルHDと言われる画素数が1920×1080ドット、約207万ドットなので、4倍を超える高精細画質の上映が可能だ。

CineAlta 4K CineAlta 4K デジタルシネマ上映用トータルシステムパッケージ。高さ1535mm、奥行き1395mm、重量300kg

 トータルシステムには、4K SXRDを始め、デジタルシネマプロジェクター「SRX-R220/210」、映像信号の送出や字幕生成などが行える、メディアブロック「LMT-100」、上映作業と監視が行える、スクリーンマネジメントシステム「LSM-100」、RAIDストレージ、SMSサーバー、コントローラー、無停電電源装置などがパッケージされている。

 従来の上映システムに比べ、フィルムのホコリやキズによる画質劣化がないことや、安定した高画質・高音質コンテンツを提供できることもメリットだ。

 同社では2010年をメドに、現在国内にある約3000スクリーンのうち、3分の1となる1000スクリーンを4K SXRDへ切り替えていくことを目標としている。

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