中国北部を占める電信系企業「中国網通」、日本と欧州に進出へ

 北京など中国北部を勢力とする電信企業「中国網通(中国網通通信集団公司:China Network Communications)」が日本に進出することを発表した。中国には電信企業は「中国電信(中国電信集団公司:China Telecom)」など他にもあるが、日本に進出するのは今回の中国網通が初めて。これにより中国網通は日本のISPに日中間の通信回線を提供する事業を行う。

 中国網通のプレスリリースや中国メディアの報道によると、中国網通はJetroを通し3億円を投資し東京に子会社を設立したという。また通信事業のためのライセンスも取得し、海底ケーブルと陸上ネットワークを繋ぐPOP(Point of Presence)局を建設した。日本国内に通信拠点を開設しインターネット接続事業者に日中間の通信回線を提供。POP局建設は2006年9月に開始、2007年3月にはテストを完了した。

 中国網通は日本での事業展開と同時に欧州でも事業展開を行う。日本のPOP局とほぼ同時期にイギリスのロンドンとドイツのフランクフルトでPOP局の建設を開始し、こちらも既に完成している。これで中国網通の中国大陸外のPOP局は、既存のアメリカのニューヨークやロサンゼルスなど4カ所と香港と今回の日欧のPOP局を加え8カ所となった。

 日欧への進出は北京五輪に向けた事業の一環であるとプレスリリースで示唆している。北京に本社のある同社は北京五輪の公式パートナー。中国網通は今後も「北京五輪」「国際化」「ブロードバンド」をキーワードに、オセアニアや南米、それにアフリカにも進出すると予告している。

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