コンパクト、静音、組みやすい!Antec「Solo」の秘密に迫る - (page 2)

Antec
SOLO W/O PSU
内容:自作PCにとって「静音」は、もはや定番の機能となりつつある。どんな静音パーツを使うにしろ、自作PCのベースとなるのは本体ケースである。その本体ケースが静音に配慮されたものであれば、完成した自作PCの静音度はより高いものになるだろう。Antecの静音本体ケースと言えばベストセラーとなったP180、P180 V1.1が知られているが、今回は、「Solo」の静音の秘密に迫る。具体的にどれほどの静音性を実現しているのか、測定器を使って検証してみた。

良好な使い勝手、細部に静音のための工夫が

  • 自作PCでもっとも開ける機会が多いのは、正面から見て左側面パネルだろう。

 そもそもSoloは、コンパクトであるが故に、扱いやすい本体ケースだ。組み立て時に開くのは基本的に正面から見て左側面パネル、そして前面パネルだけだ。右側面パネルも脱着可能だが、組み立て時に操作する必要はない。なお、左側面パネルはネジ2本を緩めて取り外せるのだが、そのネジが落ちないようになっているのは嬉しい配慮だ。

 側面パネルを開けると、予想以上に内部は広い。ドライブベイ部分のシャシーが直線的に構成されているので、そう感じるのだろう。マザーボードベースはシャシーに固定されているが、脱着に苦労することはなさそうだ。一方、気になるのが内部底面にレールとおぼしきパーツが並んでいることだ。ドライブベイの下と、後部にそれぞれ3本ずつ並んでいる。

  • Soloはネジ2本で側面パネルが固定されており、そのネジは手で回せて、しかも側面パネルに残るようになっている

  • 側面パネルは後ろから見て、ドアのように開く。両側面が脱着可能なのだが、組み立て作業、メインテナンスの際には、こちら側だけを開くことになる

  • 側面パネルを開いた状態。側面パネル内側に、黒いシートが貼り付けられている。もちろんこれは遮音シート、静音にとって重要な役割を果たしている

 このレールは光学ドライブなどを、5.25インチドライブベイに固定するためのものである。合計6本ということは、3台まで光学ドライブなどをワンタッチで固定できるようになる。レール自体はネジでドライブ側面に固定するのだが、いったん取り付けてしまえばドライブを簡単に脱着できるようになる。

 Soloの内部、パネル部分を見て気づくのは、黒いシートが両側面、そして上面パネルの内側に貼ってあることだ。このポリカーボネート製のシートは、もちろん静音、遮音を目的としたものである。市販されている遮音シートもあるが、Soloではそれが標準で装備されているわけだ。

  • 遮音シートは両側面だけでなく、上面パネル内側にも貼られている。この手のシートは、耳障りな高音域のカットに役立ってくれる場合が多い

  • 底面にはシリコンゴム製のインシュレーター、それもかなり大きなものが取り付けられている。振動が床に伝わるのを防ぎ、騒音防止に役立つ装備だ

  • ドライブベイ部分。シャシーは1mm厚のスチールで構成されていて、かなり頑丈な造りとなっている。しっかりした造りは、それだけでビビリなどの騒音を防いでくれる

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