NTTおよびNTTレゾナントは4月10日、地図と動画を連動させた「ウォークスルービデオシステム」の実証実験を「gooラボ」において開始した。
この実験は、対象となるエリアを車両で移動しながら撮影したビデオカメラの映像を、「goo地図」上で地図と連動させながら表示するというもの。前後左右の4方向を撮影するビデオカメラを搭載した車両で移動しながら撮影した対象エリアの風景の映像に位置情報を付与することで、移動する車両から見える前方ならびに左右の動画の位置を地図上に表示する。
動画上の風景の移動とともに、地図上で指し示す位置も自動的に動き、手動で逆進表示させることも可能となっている。また動画の上部に、動画の開始地点から次の交差点までの距離を表示し、動画内ではバスガイドの案内風のコメントを文章で表示する。さらに、各映像の場所名をもとに関連するブログ記事と画像の検索結果も表示する。
対象エリアは、「新橋駅銀座口前付近」「数寄屋橋付近」「銀座一丁目付近」「銀座四丁目付近」の4箇所が実験開始時に提供され、東京を中心に順次全国へ拡大していく予定。
地図や周辺情報の表示に関してはAjax技術を利用し、動的な表示を実現している。ネット上で地図と動画を連携させて表示する場合は、一般的に三次元ポリゴンが使用されるが、本実験では実際に撮影した映像とオンライン地図とを連携させ、直感的に分かりやすい地図サービスを実現している。
今後は実験の対象となるエリアを順次拡大し、地図と連動した情報提供の拡大を図っていく。また、今回のトライアルサービスの成果とユーザーからの意見を踏まえ、今後のサービス展開の可能性について検討していくとしている。
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