ホステッドアプリケーションで知られるSalesforce.comが、ウェブコンテンツの管理に乗り出している。
同社は米国時間4月10日、新製品と新興企業Koralの買収についての詳細を発表する予定だ。Koralは、カリフォルニア州サンマテオを拠点とする小規模な会社で、Salesforce.comの製品に結合されたウェブコンテンツ管理サービスを開発しており、2006年の秋に最初の製品の発売を行っている。今回の買収の条件は明らかにされていない。
Salesforce.comは、2007年中に、「Microsoft Office」の文書やマルチメディアファイルなどの、いわゆる構造化されていないデータを管理するのに役立つ2種類のソフトウェアをリリースする予定だ。
その内の1製品である「Salesforce ContentExchange」は、文書を表示および管理することのできる既存のアプリケーションの拡張版だ。
このアプリケーションを使用すると、たとえば、営業担当者は、PowerPointのプレゼンテーション資料やビデオクリップを含む、顧客に関連した文書を検索することができる。コンテンツシステムには、情報を分類するためのタグなど、消費者向けのウェブサイトで一般的に用いられているツールが使用されている。
また、Salesforce.comの幹部によれば、同社は、コンテンツ管理とコラボレーション用のソフトウェアを「Apex Content」というスタンドアロンサービスとして発売する予定だという。
これは、Apex Contentを使用してホステッドアプリケーションを開発することを希望するソフトウェア開発会社に、検索や文書のバージョン管理といった基本的なサービスを提供するものだと、Salesforceコンテンツ部門の統括マネージャーでKoralの元最高経営責任者(CEO)であるMark Suster氏は言う。
Salesforce.comの企業戦略部門担当のバイスプレジデントを務めるBruce Francis氏によれば、コンテンツ関連のサービスは、販売やサポート部門だけでなく、あらゆる部門のスタッフに対して販売することができるため、同社にとって「主要な拡大分野」になるだろうという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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