凸版印刷は3月29日、博物館や美術館の収蔵品情報を管理するASPサービスの新版「MuseScope(ミューズスコープ)Ver1.3」を提供開始した。新版では、複数館の収蔵品情報を横断検索する機能を追加した。
博物館や美術館では、他館の収蔵品を借りて企画展や特別展を開催することが多い。しかし収蔵品の情報を網羅的に検索、閲覧できるシステムがないため、そのつど他館が発行する目録を個別にあたるか、学芸員の知識や記憶に頼るところが大きいという。
MuseScope Ver1.3では、自館の収蔵品情報を他館に公開するかどうかを、作品名、制作者といった項目単位で設定可能。同様に他館が公開した収蔵品情報を一括して検索、閲覧できる。
館同士が収蔵品情報を共有することで、調査にかかる手間を減らし、企画展や特別展の開催に関する業務の効率化を図れるという。料金は初期登録料が10万円から、年間利用料は96万円からとしている。
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