米Yahooが、無料提供しているウェブ電子メールサービスのストレージ容量を5月から無制限にする計画だ。電子メールサービスを無料で提供する大手企業のうち、容量を無制限とするのはYahooが初めて。今後、他社もこの動きに追随する可能性が高い。
Yahooは現在、無料版の電子メールサービスで1Gバイト、有料版で2Gバイトの容量を提供している。Googleが無料提供するGmailの容量は2.5Gバイト、同じく無料で提供されるWindows Live Hotmailは容量が2Gバイトである。
Yahoo Mail担当バイスプレジデントJohn Kremer氏は「われわれは、ユーザーの電子メールの使用傾向を観察してきた・・・以前にも増して写真やビデオ、リッチメディアが送信されるようになっている」と述べる。
2004年4月にGoogleが容量1GバイトのGmailサービスを提供開始したことにより、無料ウェブ電子メールサービスの容量をめぐる戦いが本格化した。Yahooは1997年にサービスを始めた当初、4Mバイトのストレージを提供していたが、Googleの発表を受け、2004年後半にはこれを250Mバイトに拡大した。その後、2005年には容量が1Gバイトにまで引き上げられている。
comScoreによると、Yahoo Mailは2億5000万人のユーザーを擁し、世界最大の電子メールサービスプロバイダという地位につけているという。
Yahooでは、全世界を対象に5月より順次、容量無制限のサービスを提供開始し、その後1カ月以内に日本と中国を除くすべての利用者をカバーしたいとしている。Yahooでは「これらの市場(日本と中国)におけるストレージ計画も、引き続き考えてゆく」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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