Symantecが「Windows Mobile」デバイス向けのモバイルセキュリティスイートをリリースしようとしている。同スイートが携帯端末のセキュリティレベルをPCでは標準的なレベルにまで引き上げると、Symantecは述べている。
Symantecが米国時間3月26日に発表した声明によると、5月にリリース予定の「Symantec Mobile Security Suite 5.0」には、ウイルス対策、データ暗号化、ファイアウォール保護などの機能が含まれ、IT管理者用の企業管理コンソールが搭載されるという。同社が現在提供している「Mobile AntiVirus」製品の機能を強化するものと言える。
また同ソフトウェアスイートは、IPSec VPNを経由して企業ネットワークに接続するためのアドオンを提供するとともに、ネットワークアクセスコントロールを可能にして、IT管理者が企業ネットワークへ接続しているデバイスの正当性を確認できるようにする。
管理者は、Bluetooth、Wi-Fi、デバイス同期を有効もしくは無効に設定でき、デバイスのセキュリティアプリケーションがみだりに変更されていないかどうかをチェックすることも可能だ。
もっとも、一部には携帯デバイスに対する脅威は誇張されていると考える向きもあり、モバイルセキュリティ問題はこれまで賛否両論を巻き起こしてきた。
企業向けに提供されるMobile Security Suiteのコンシューマー版は「Norton Mobile Security」と称されており、やはり5月から提供が始まる見込み。VPN機能は除外されるものの、エンタープライズバージョンに含まれる多くの機能が搭載されると、Symantecは説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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