今回、試用したLOOX Tの“T50U/V”は、Windows Vista Home Basicを搭載する。Home BasicなのでVistaのデモでよく見られるフリップ3Dでウィンドウをクルクル回すことや、半透明のウィンドウ表示はできない。
そのため、メモリも標準で512Mバイトが搭載されている。Windows XPでは512Mバイトでも問題なく動作するが、Windows Vistaでは動作速度に影響が出てくる。LOOX TはHDDも1.8インチの毎秒4200回転タイプ。HDDへのスワップが発生すれば、デスクトップPCや2.5インチHDDを搭載するノートPCよりも、さらに速度が遅くなる。
このLOOX Tはデフォルトの状態で、いくつか常駐も含めたプリインストールソフトが入っているため、起動や終了にもちょっと時間がかかってしまうなど、512Mバイトでは動作のもっさり感はやむを得ないところもある。
今回、増設した状態で試してはいないが、実際に購入するならメモリの増設をぜひ検討したいところ。ただし、その場合はすでに搭載されたメモリを外し、別のメモリを増設するしかない。より快適な動作を望む場合は、直販モデルを選ぶなど、メモリを無駄なく増設できる方法を選びたいところだ。
LOOX Tは動作速度やメモリの問題などもあるが、頻繁にアプリケーションを開いたり閉じたりするような使い方以外では、意外に気にならないものだ。
それよりも、このサイズと光学ドライブ搭載、バッテリー稼働時間、ワンセグの内蔵などの便利さを実感すべきモデルといえよう。ワンセグ対応は店頭モデルではCeleron M 420を搭載しボディが白色のT50U/Vだけだが、直販モデルではCPUにCore Solo U1400や最大2Gバイトのメモリ容量、ボディカラーも白と黒だけでなく全9色から選べる。Core Soloなら内蔵バッテリパック(L)だけで10.5時間も使える。
モバイルノートだからといって、機能ややりたいことを制限する必要はない。持ち運べるノートPCだからこそ、機能もデータも持ち歩きたいもの。LOOX Tは光学ドライブやワンセグなど、モバイルでできることを拡大したいユーザーにおすすめしたい。
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