富士通、電子ペーパーなど先進技術の研究成果を披露

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年03月20日 16時01分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 カリフォルニア州サニーベール発--未来の会議室には、ホワイトボードの代わりに電子ペーパーが使われているかもしれない。

 カラー電子ペーパーは、先週開催された富士通研究所の一般公開イベントである「Fujitsu North American Technology Forum 2007」で披露された未来の技術の1つであった。

 同社北米地区では初めて開催された2日間にわたる同イベントでは、読書や洗濯から医療履歴の保護にいたるまで、生活やビジネスをより効率的にするための製品を、日本や米国のエンジニアらが披露した。

 企業における情報交換の方法を変えるかもしれない富士通のカラー電子ペーパーは、実際には薄型の液晶ディスプレイであり、市場に提供される時が現実的になりつつある。研究者らは今回始めて、2004年から取り組んできた同研究の手製の試作品を日本の研究所の外で発表した。

 大きさは電子書籍リーダーと同程度であるこの富士通製ディスプレイは、色はそれほど高度なものではないが、標準のモノクロのものよりは視覚的に美しく、商業的な用途を目的としている。この富士通製ディスプレイは「環境に配慮」しており、価格的にも手頃である。電力が無くても画像の表示をそのまま維持できる。つまり、将来的には電池交換の必要がない看板や標識として利用可能となる。

 例えばページをめくる場合など、表示画像を変更するためには電力が必要となる。しかし、必要電力は非常に低いため、携帯電話などのワイヤレス機器からエネルギーを転送するだけで十分である。富士通の特別プロジェクトコンサルタントであるDave Marvit氏によると、小型モバイル機器の拡張アクセサリとしてカラー電子ペーパーを利用することが、現時点での最も斬新な応用方法の1つとして考えられるという。

 携帯の小さな画面でウェブサイトを閲覧するのが耐えられないならば、携帯電話から、Marvit氏が見せてくれた解像度が640×480の8インチリーダーのような電子ペーパーに表示させれば、目を細めることなくページを閲覧することができる。8インチでも小さすぎるという場合のために、富士通の研究者らは現在12インチ版を開発中である。富士通の広報担当であるMike Beirne氏によると、将来的にはディスプレイは2.5mにまで拡大されるとのことである。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加