東洋製罐とNECは3月6日、世界で初めてペットボトル容器用のRFIDタグ内蔵キャップを開発したと発表した。見ためは従来のキャップと変わらないが、プラスチック素材にICチップと小型アンテナを合わせて成型加工してあるという。
RFIDタグ内蔵キャップは従来のキャップとほぼ同等の大きさで、周波数帯は2.45GHz、通信距離はパッシブ型で10cm。飲料などの水分による電波損失が少ないのが特徴という。固別IDは製造時に書き込むが、随時必要な情報を追記できる。なお、廃棄時にキャップからRFIDタグだけをはずせるタイプも用意する。
NECグループのNECエレクトロニクスが原型を開発。東洋製罐グループの日本クラウンコルクが2008年より量産を開始する予定。今後、飲料メーカーなどと共同で用途開発や市場開拓の検討を進める。両社ではメーカーの販促キャンペーンや、情報機器と連携した商品説明、といった用途を見込んでいる。
なお東洋製罐とNECは、アルミ缶やスチール缶、各種のプラスチック容器、ガラスびん、紙容器などへのRFIDタグの内蔵も共同検討しており、順次試作品を開発する予定。
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