SugarCRM(本社:カリフォルニア州クパチーノ)が、Linuxに対応する初の顧客関係管理(CRM)専門ベンダーとしての地位を確立してから3年後の2007年、プロジェクトプランニング市場に参入してきた。
同社は米国時間3月19日、核となるCRMアプリケーションにプロジェクトプランニングを統合した「Project Management」アプリケーションを発表した。その重要な機能の1つが「Sugar Projects」で、これはプロジェクト、共有するファイル、ノート、ベンチマークをあらゆる角度から見せるほか、インターネットユーザーと顧客のコラボレーションも実現する。そのほか、プロジェクト関連の表、テンプレート、およびグラフを作成する機能もある。
このニュースに先立ち、同社は先ごろ初の海外進出を果たし、アイルランドにオフィスを開設するとも発表している。
SugarCRMは正確な価格の詳細を明かしていないが、ほかのすべてのSugarCRMアプリケーション同様に無償バージョンも提供される。同ソフトウェアには上級エディションもあり、これらはアプリケーションサーバのオンサイトライセンス、もしくはオンデマンドサービスの形で提供される。
SugarCRMの最高経営責任者(CEO)、John Roberts氏によると、ユーザーにとって重要な利点が、SugarCRMには「ほかのCRMベンダーのような過激な営業やマーケティング」がないことだという。その結果、「予算の大半を研究開発に投入できている」と同氏は語っている。
Roberts氏はさらに、同ソフトウェアはオープンソースではないが、オープンソースのユーザーにとっての利点はすべて備えている、とも加えた。同氏は、「われわれは全く束縛しないが、ほかのサプライヤーにとっては、独自のオンデマンドサービスや独自のソフトウェアをいかに売り続けるかがすべてだ」と語っている。
現在までのところ、同社は欧州で200社の顧客を抱えており、コアソフトウェアは世界中で150万回ダウンロードされている。Roberts氏によると、ダウンロードされる同ソフトウェアの大半は無償バージョンだが、サブスクリプションバージョンを選ぶ企業がどんどん増えているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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