衛星放送協会は、CS放送に関する加入者状況と今後のコンテンツ内容など、今年4月から来年3月までの第10期計画を語った。
発表会冒頭挨拶を行った、衛星放送協会会長の植村伴次郎氏は「放送開始当初はリピート放送の代名詞的な存在だった衛星放送も、この頃は多くのオリジナルコンテンツを生み出している。また、メジャータレントの起用も積極的に行われ、独自性が際立ってきた」と、現状を話した。
昨年夏に加入世帯数1000万件をマークしたCS放送は「CS放送加入1000万件突破キャンペーン」を開催、昨年末には「CS放送年末キャンペーン」、年度末となる現在も3月下旬まで、36社55チャンネル協賛による「CS放送年度末キャンペーン」を行っている。
各種キャンペーンを行う一方で、CS放送の先進的メディアという優位性を保つため、認知向上と加入者増に積極的に取り組んでいく構えだ。
その取り組みの最重要課題となっているのが、コンテンツの充実だ。衛星放送協会では良質なコンテンツの増加を各事業者に促すとともに、HD化への推進も積極的に行う方針を示した。コスト的に難しい側面も持つ、コンテンツのHD化だが「業界をあげて取り組むべき課題」としている。
また、ケーブル配信同様に普及の一端を担うDTH(Direct To Home)に関しては、さらなる加入者増対策を、また現在の成長株であるIP放送に対しては有料多チャンネル放送全体の底上げを図るために積極的に取り組んでいくと話した。同協会ではこれら取り組みにより、加入2000万世帯を目標としている。
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