「Shade 9」は総合的な機能を持つ3DCGソフト。3DCGではバーチャルな空間の中で自由な形を作り、色や質感を整え、思い通りに配置したあと、照明やカメラアングルを自在に決めて撮影する。
もしくは静止画だけではなく、作成した物体に動きや演技を加えて、それを動画として撮影する。その機能を備えた数ある3DCGソフトの中でも、Shadeは国産の歴史ある老舗ソフトとして定評があり、いろいろな変遷の中、地道に進化しながらもその独自性を貫いてきた。
Shadeは映画やゲーム制作で常用するような、極端な専用ソフトというわけではないが、工業、建築、グラフィックなど、各分野のプロフェッショナルな現場からホビーに至るまで幅広く愛用されてきた。
現在はShade 9として、Basic、 Standard、Professional という3つのグレードがWindows版、Mac版でラインアップされている。この3種のグレードは同じ基本機能を共有しつつ、専門性と拡張性を持った機能を価格に反映した形で段階的に搭載している。
ユーザーは機能比較をしつつ、自分のPCや用途、予算を考慮して最適なグレードを選択すれば良いだろう。
3DCGソフトの肝はその操作性と表現力の高さにある。複雑な立体物をモニタの中で自在に作り込むのは難しく、それを上手く表現するのはさらに困難だ。
その難問に取り組むプロセスやアプローチには、3DCGソフトそれぞれに個性と主張があり、Shade 9にもShadeが長年積み重ねてきた独特の機能の熟成と強化が施されている。今回は中間グレードに位置するShade 9 Standard(for Windows)を用いて新機能などを紹介する。
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