次は3Dに挑戦!--国産3DCGソフトの代名詞「Shade 9」はこんなにスゴイ - (page 3)

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内容:国産3DCGソフトとして定評のある「Shade」に、新バージョンが登場した。独自の自由曲面を使ったモデリングなどはそのままに、ポリゴンモデリング、プラグインによる質感作成など、繊細な3DCG作りが可能になっている。難解な3DCG製作をサポートをするShade最新版の内容と使い勝手をレポートする。

国産ならではの細やかなアフターケアとサービス

 起動してみてまず目に付くのは、インターフェースの変化。各ボタンのデザインや配色が変わったが、混乱することはない。選択の可否などは今までよりもわかりやすい感じだ。インターフェースのカラーカスタマイズの自由度も広がり、自分好みの作業環境が作りやすくなっている。

 質感を制御する「表面材質」設定では、効果のプレビューや諸々の視覚表示が従来よりも具体化され、質感の把握が楽になった。凸凹表現がさらに進歩した「パララックスバンプマップ」もうれしい機能強化だ。

「表面材質」の「マッピング」や「背景」、「無限遠光源」のレイヤー操作が統一され、より直感的に操作できるように変わり、「イメージウインドウ」、「ブラウザ」も改良されて、管理や連携などを共有できる新たな機能が加えられた。

  • 細部が目新しいShade 9 Standardのインターフェース。三面図と透視図、ツールボックスに各種ウインドウという基本構成は昔から同じだが、バージョンアップごとに合理化が進んでいる。各ウインドウの不満や邪魔に感じていた部分が整理されているのがうれしい

  • 「パララックスバンプマップ」と「バンプマップ」の差を比較。従来のバンプマップに加えて「高さ」を入力することで、擬似的ではあるが以前よりリアルな凹凸表現が可能になった。図のサンプルでは高さ60mmを入力

  • 左上から「表面材質」、「ブラウザ」、「無限遠光源」、「背景」ウインドウ。設定方法に統一感があり、必要に応じてコンパクトになるタブなどを上手く使っている印象。マッピング画像などの管理、連携も考えられていて、使い勝手とメモリの節約に貢献している

 以前の「ShadeGrid」の設定とレンダリングサービスに関する設定を「ShadeGridマネージャ」として集約。すべてのネットワークレンダリングの設定を一括して管理する。

 また、Shade内にウェブ表示機能を搭載し「e解説」などの解説コンテンツ、「コンテンツパラダイス」などの素材購入、「ShadeGirdレンダリングサービス」などにブラウザに切り替えることなくアクセスできる。国産ならではの細やかなアフターケアとサービスはShadeの強みの1つだ。

 豊富な入出力機能を持つShade 9だが、同じ販売元という利点として、キャラクターに特化した3DCGソフトである「Poser」との連携は別格だ。Shade 9の入出力機能「PoserFusion 2」を使えば、人体モデリング、高度なキャラクターアニメーションなどを効率的におこなえるだろう。

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