ラスベガス発--松下電器産業が、デジタル一眼レフカメラ第2弾の2007年内リリースを計画している。同社はカメラ市場のなかでも成長の著しい分野での浸透を目指す意向だ。
松下電器のカメラグループにおいてプロダクトプランニングチームを率いるマネージャーの北尾一朗氏は、新しいローエンドモデルについて、2006年に同社が発売したデビューモデルと比較して、より多くのメインストリームユーザーにアピールする製品になるだろうと説明する。
「Photo Marketing Association」トレードショーで北尾氏は「新モデルは一般消費者向けの性格が強くなる」と述べた。同氏によると、2007年中の発売を目標にしているのだという。
オートフォーカスカメラで成功を収めてきた松下電器は、高級で消費者からの要求も厳しい代わりに利幅の高いデジタル一眼レフカメラ市場に食い込もうとしているメーカーの1社である。松下電器、ソニー、サムスン電子の各社は、デジタル技術を活かし、一眼レフカメラを提供するキヤノン、ニコン、富士フイルム、オリンパス、ペンタックスらフィルムカメラの老舗メーカーに取って代わるための努力を続けている。
InfoTrendsのアナリストEd Lee氏は「デジタル一眼レフは高成長分野だ。とくにフィルム一眼レフやコンパクトカメラから移行する消費者がけん引している。価格は現在、ようやく500ドルから600ドルくらいになったが、あと数年で300ドルか400ドルくらいまで落ちるだろう」と述べた。
一般消費者向けの一眼レフカメラ市場は活況を呈している。先週、ニコンがD40xを、オリンパスがEvolt E-410とE-510を発表した。これらはキヤノンのEOS Digital Rebel XTiと競合する。
松下電器がハイエンドモデルDMC-L1で市場に参入してからまだ1年も経っていない。DMC-L1は、レンズ口径を調節するための絞りリングを搭載したLEICAレンズなどクラシカルな機能を備えている。画素数は7.5メガピクセル、価格2000ドル。内部ミラーで反射させて光をビューファインダーに送るため、DMC-L1ではペンタプリズムが省かれており、フラットトップフォルムが実現している。レンズマウントにはフォーサーズマウントを採用しているため、オリンパスの一眼レフカメラ用レンズを装着することも可能だ。
Lee氏は「DMC-L1はハイエンド市場を狙った製品で、技術をアピールする意図があった」と説明する。
北尾氏が新モデルの機能について何点か特徴を挙げている:
現在、キヤノンとニコンが独占するプロ用のトップエンドのデジタル一眼レフ市場に、松下電器が参入する計画があるのかどうか、北尾氏は明言を避けた。同氏は「デジタル一眼レフのビジネスについてもっと学ぶ必要がある。まずはデジタル一眼レフをマスマーケットに浸透させたい」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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