ラスベガス発ソニーは米国時間3月8日、ハイエンドデジタル一眼レフカメラ2機種の計画を発表した。1機種はハイアマチュア向け、もう1機種はプロフェッショナル向けとなる。
ソニーは2006年7月、「α100」を擁して一眼レフカメラ市場に参入したばかりだが、その取り組みについて、ソニーAMC事業部長の勝本徹氏は、製品ラインの拡充が必要であると述べる。
勝本氏はPhoto Marketing Association(PMA)トレードショーの記者会見で、「市場での地位を固める必要がある。αの世界を広げるべく、第二弾の製品開発を進めている」と述べた。
同社は、ハイアマチュア向け製品の発売が2007年中であることと、いずれの製品もこれまでにリリースされた21種類のαシリーズ用レンズに対応していること以外、新製品の詳細を明らかにしなかった。両機種とも新しいイメージセンサを採用し、トップエンドのフラグシップモデルは新しい画像処理エンジン「BIONZ」を搭載する。勝本氏は、「われわれは、この製品をプロフォトグラファーのニーズに応えるハイエンドカメラとして位置づけている」と語った。
ソニーはさらに、「24-70mm F/2.8」「70-300mm F/4.5-5.6」「18-250mm F/3.5-6.3」をはじめ、5種類以上の新レンズを2007年中に発売することを明かした。同社は自社ブースに8種類のプロトタイプを展示している。
デジタル一眼レフカメラはコンパクトカメラより大きく高価だが、大型のイメージセンサと高い光学技術が、より優れたパフォーマンスと画質を実現する。デジタル一眼レフはプロカメラマンの間で幅広く利用されているが、低価格モデルはアマチュアにも普及し始めている。
カメラメーカーは、シェア獲得に躍起になっている。最も定評のあるのはキヤノン、ニコン、オリンパスといった従来からのフィルムカメラメーカーだ。しかし、ソニー、松下電器、およびサムスン電子といったエレクトロニクスメーカー各社も市場に食い込もうとしている。ソニーは、コニカミノルタのカメラ技術を買収して優位に立とうとしている。
だが、Sony ElectronicsのDigital Imaging and Audio事業部担当シニアバイスプレジデントSteve Haber氏は、今の市場の勢いがいつまでも続くとは予想していない。
Haber氏はインタビューのなかで、「今のところ業界は拡大を続け、企業の参入も続いている。だが、いずれ将来は業界再編が起きるだろう。1つだけ確かなのは、ソニーが最後まで生き残ることだ」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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