モバイルを中心にメディアレップ事業・広告代理事業を手がけるアップデイトは3月8日、「モバイルコマースに関する利用動向調査part2」の結果を発表した。調査は同社内に設置されているモバイルマーケティングデータ研究所(MMD研究所)が実施した。
年代別のモバイルコマースの経験者比率を見ると、10代は20.1%、20代は51.8%、30代は60.3%、40代以上は58.4%という結果となった。20〜40代以上では、モバイルコマースの利用経験があるのが50%以上にのぼり、回答者の2人に1人はモバイルコマースを利用していることがわかった。
「何を購入したか」という設問では、1位が「衣料(38.2%)」、2位は「ファッション小物(35.7%)」、3位は「化粧品(32.3%)」という順となっている。前回より回答項目を細分化したところ、男性では「CD・DVD(音楽)」「書籍・雑誌」という回答が多く、女性では「化粧品」「ダイエット関連」という回答が目立った。
モバイルコマースでの1商品あたりの平均利用金額は、「1001〜3000円」が34.1%、「3001〜5000円」が32.3%と、65%以上のユーザーが5000円以内の商品を購入している。
1商品で利用した過去の最高金額は、「1万1〜2万円」が20.0%と最も多く、次いで「7001円〜1万円」が16.5%という結果となった。1万1円以上の回答を合計すると42.6%にものぼり、高額利用も十分行われているという結果となった。
決済方法では、「代引き決済」「コンビニ決済」「クレジットカード決済」の3つが上位を占めた。20代後半以降ではクレジットカード決済が4割近くになるのに比べ、20代前半では12.0%(10代では3位内に登場せず)しかないなど、年齢による決済方法に違いが出た。一方、代引き決済はすべての年齢層に広く使われており、モバイルコマースにおいて重要な決済方法であることがうかがえる。
利用したショッピングサイトを見つけたのは、「モバイル公式サイトから」が35.8%、「モバイルのメールマガジンから」が29.4%、「モバイルショッピングポータルサイトから」が27.5%と、モバイルからの誘導が多い結果となった。クチコミや紹介などによるサイト誘導は少なく、ユーザーは自発的にサイトを探して利用する傾向にあることがうかがえる。
また、2月のモバイルコマース利用状況を調べると、「はい(利用あり)」が32.9%で、「いいえ(利用なし)」が67.1%となった。
一方、モバイルコマース未経験者を対象に、モバイルコマースへの興味を調べたところ、「ある」が32.8%、「ない」が67.2%という結果となり、約3割の回答者が今後の利用に興味を持っていることがわかった。
さらに、モバイルコマースに興味のある未経験者を対象に、モバイルコマースへの要望を調べたところ、最も多かった意見は「個人情報がしっかり管理されている(21.2%)」となった。次いで「特典がある(16.9%)」、「商品比較ができる(16.2%)」が続く。今後個人情報の管理を徹底することで、新しいユーザーの利用が期待できると見込まれる。
調査はstratationが運営する「OOHPメイカー」、チャンスイットが運営する「モバポチャ」など計10社、モバイル11サイトで実施した。調査期間は2月23日〜26日。有効回答数は4381人。
男女比率は、男性23.3%、 女性76.7%。年齢は10代46.0%、20代27.4%、30代17.3%、40代8.2%、50代以上1.1%であり、職業では小学生1.7%、中学生15.1%、高校生22.8%、大学生5.8%、専門学生2.6%、会社員20.1%、派遣社員3.5%、アルバイト7.6%、主婦9.7%、その他11.1%となっている。
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