AP通信は、会員が自らのビデオクリップのアップロードやタグ付け、シンジケート、地域広告の販売を行えるようにするオンラインプラットフォームの新バージョンを展開する予定だ。
MicrosoftのMSNによって開発されたこの新プラットフォームは現在ベータテスト中であり、30日後にリリースされるとAP通信とMicrosoftの双方が認めている。
AP通信の現行のオンラインビデオプラットフォームは、MSNBCで使用されていた既存のプラットフォームをMSNがカスタマイズしたものである。しかし、AP通信のグローバル放送担当の製品管理ディレクターであるJim Kathman氏によると、新しいプラットフォームはニュース配信サービスのために特別に開発されたテクノロジを用いているという。
Kathman氏は、「ひとことで言えば、これはまさに、ネットワーク加盟機関である企業1500社に対して新たな価値を提供するものだ」と述べている。
「ネットワーク会員は、自らのローカルコンテンツをアップロードできるようになる。彼らは、例えば地元高校のスポーツのような地元ネタを提供したいと思うかもしれない。また彼らは、そのニュースに対する地域広告を販売することもできるようになる」(Kathman氏)
こういった会員らは、通常の「国際」や「米国内」、「科学とテクノロジ」といったビデオのカテゴリに加えて、それぞれ独自のニーズにあわせてカスタマイズしたカテゴリータブを作成することもできるようになる。Kathman氏は、こういった機能によって、他のニュース媒体ではあまり報道されないようなニッチな分野や専門分野を持っていると感じている報道機関を支援できるだろうと述べている。
また、この新システムによって、既存のプラットフォームに対して2006年9月に追加されたMozillaおよびMacに対する互換性がさらに向上することになる。現在のところ、会員はさまざまなアプリケーションで視聴できるよう、同じビデオをWindows MediaファイルとFlashファイルという2つのバージョンでアップロードしなければならない。こういった手間は、新バージョンのリリースから約60日後に提供が予定されている自動エンコーディング機能によって不要になる。
また、Kathman氏によれば、新プラットフォームのリリースから2カ月後に、ローカル加盟機関は自らのビデオコンテンツに対して広告を販売するためのツールを提供されることになるだろうという。
MSNは、AP通信のネットワーク加盟機関が自らのビデオをシンジケートできるようにするツールを開発しており、加盟機関が望むのであればそれを選択することもできるとKathman氏は述べている。
なお、プラットフォーム拡張のニュースは当初、Beet TVによって報道された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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