総務省は2月27日、2006年11月時点での日本のインターネットにおけるトラフィックの集計・試算を行い、結果を発表した。ISP6社や学会の支援や協力により行われたもの。
発表によると、協力ISP6社のブロードバンド契約者のダウンロードトラフィックの総量(月間平均)は264.2Gbpsであった。また、時間帯別トラフィックの1週間の変動は過去3年間で大きく増加し、21時から23時までのピーク時間帯には約380Gbpsと、より多くのトラフィックが集中する傾向にあることがわかった。1週間のトラフィック変動が大きくなることにより、平日と週末のインターネット利用形態の差がより顕著になっている。
また、国内の主要IX(インターネットエクスチェンジ)以外で交換するトラフィックが国内の主要IXで交換するトラフィックを上回っており、その差が拡大している。これは国外ISPから流入するトラフィックが急増したためで、海外のビデオダウンロードなどの利用増の影響と推定している。
国内主要IXで交換されるトラフィックのうち、協力ISP6社が占める割合は41.5%で、1年前とほぼ変わっていなかった。この割合を国内でのシェアとみなし試算すると、日本のブロードバンド契約者のダウンロードトラフィック総量は636.6Gbpsと試算され、600Gbps相当のトラフィックがインターネット上に流通していると推定される。この数値は2年間で約2倍になっており、2008年には1テラbpsを超えるとしている。
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