Riccitiello氏はGameSpotに対し、EAのエネルギーや人材をどの分野に振り向けるかについても語ってくれた。「オリジナルの知的財産を確保することに、最高の成長機会があると考えている」と同氏はいう。これにワイヤレスゲーム、オンラインおよびカジュアルスペース、多人数同時参加型オンライン(MMO)ゲームとアジアへの投資を挙げた。「それから、マネジメントチームの育成を促進することも重要だ」(Riccitiello氏)
GameSpotが連絡したアナリストらはこのニュースに好意的な反応を示している。Lazard Capital MarketsのシニアリサーチアナリストColin Sebastian氏は「Riccitiello氏の力量は広く知られているため、株主はある程度安心していられるのではないだろうか」と述べる。
「Riccitiello氏は業界での経験も豊富だ。CEOとしての経験もあるし、EAのこともよく知っている(中略)同氏はEAのCEOに適任だ」(Sebastian氏)
Riccitiello氏は2004年にEAを去り、ベンチャーキャピタルElevation Partnersの立ち上げに参加した。インサイダーたちは当時、Riccitiello氏がEAを去ったのは、CEOへの道が見えなかったからだと述べていた。当時の業界観測筋は、ワールドワイドスタジオのDon Mattrick氏が次期CEOの最有力候補であると考えていた。だが、Mattrick氏は2005年にEAを去り、Riccitiello氏が務めていた社長職も空席のままになっていた。
Elevation Partnersの幹部たちも26日にコメントを発表している。同社は声明で「Elevationの従業員およびパートナー一同、そしてポートフォリオ企業にいたるまでが、EA役員会によるJohnのCEO選出を喜んでいる」と述べる。「Johnはビデオゲーム業界における非常に優秀な幹部だ。Johnと、同氏が率いるEAのチームと一緒に仕事するのを楽しみにしている」(Elevation Partnersの声明)
Riccitiello氏は、Elevation PartnersがPandemic StudiosとBioWareの経営統合を仲介した際にも大きな影響力を発揮した。BioWare/Pandemicは、「Mercenaries 2」の発売元をEAとすることを先ごろ発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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